【注目の決算発表】大陽日酸は1Qの減収益業績を嫌って安値に肉薄

2011年8月11日 17:43

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  大陽日酸 <4091> は11日、15円安の554円まで下げて4円安の565円と急反落し、3月15日につけた年初来安値546円目前となった。10日大引け後に発表した今3月期第1四半期(1Q)決算が、減収減益転換したことを嫌って売り増勢となった。

  1Q業績は、前年同期比0.6%減収、13%経常減益、36%純益減益と落ち込み、期初予想の第2四半期(2Q)累計業績対比の利益進捗率は、57~44%と目安の50%に一部未達となった。

  産業ガス関連事業では、主要関連業界の鉄鋼・化学事業が、東日本大震災の影響を受けて、酸素、窒素、アルゴンの売り上げが伸び悩み、エレクトロニクス関連事業も、関連業界が、中国、台湾などのアジアで半導体需要が堅調に推移したが、国内が、大震災の影響で半導体・液晶パネルメーカーの稼働率が低下し、電子材料ガスが落ち込んだことなどが響いた。

  2Q累計・3月通期業績は期初予想に変更はなく、通期純利益は、前期計上の大震災関連損失や独禁法関連の課徴金納付が一巡して177億円(前期比39%増)と増益転換を見込んでいる。

  株価は、大震災発生でつけた年初来安値546円から自己株式取得や前期業績の上方修正で600円台央まで反発したが、今期業績の伸び悩み予想で再調整、安値を窺っていた。下値再確認が続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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