【注目の決算発表】オリンパスは1Q純利益赤字転落で市場予想を下回り続急落

2011年8月8日 17:36

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  オリンパス <7733> は8日、164円安の2379円まで下げて129円安の2414円と5営業日続落した。前週末5日大引け後に発表した今3月期第1四半期(1Q)の純利益が赤字転落し、市場コンセンサスを下回ったことを嫌い利益確定売りが増勢となった。

  1Q業績は、前年同期比3%減収、60%営業減益、99%経常減益と減収減益転換し、純利益は、21億5400万円の赤字(前年同期は15億100万円の黒字)と水面下に落ち込み、市場コンセンサスより約10億円赤字幅が悪化した。

  スマートフォンなどの情報通信事業が増収となったが、東日本大震災の影響で医療事業が減収となったほか、インクジェットプリンター事業の譲渡も減収寄与しており、円高で売り上げで67億8900万円、営業利益で9億700万円のマイナス要因となったことが響いており、純利益は、特別損失1億6400万円や法人税等が20億600万円発生して赤字転落した。

  第2四半期累計・3月通期業績は、6月17日開示の予想値を変更せず、通期純利益は、180億円(前期比2.4倍)とV字回復を見込んでいる。

  株価は、東日本大震災発生でつけた年初来安値1974円から前期業績の再々上方修正で悪材料出尽くし感を強めて底上げ、6月の今期業績のV字回復予想をテコに年初来高値2835円まで急伸し、高値調整を続けていた。下値確認が続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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