【話題株】長谷川香料が5月の減額修正を一転増額し増益幅を拡大

2011年8月6日 17:19

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■営業・経常・純利益とも減額前の予想を上回る

  長谷川香料 <4958> は5日の大引け後、第3四半期決算(2010年10月~11年6月)を発表し、9月通期の予想を増額修正。5月に大震災の影響を踏まえて減額修正した予想を見直し、営業・経常・純利益とも減額前の予想額を上回る水準に増額した。前期比での増益幅を拡大。大震災の影響が当初の想定より限定的だったほか、北米事業が好調で、第3四半期は円高の影響を埋めて前年同期比3.0%増収となった。

■大震災の影響が限定的で北米など好調

  同社は、香粧品向けに強い香料大手。9月通期の予想営業利益は、期初段階で45億円(前期実績は約44億円)とし、5月に大震災の影響を考慮して37.6億円に減額修正、今回は、これを49.9億円に増額修正した。経常・純利益も同様で、純利益の予想は、期初の30.7億円(同28億円)を5月に26.5億円に減額し、今回は34.2億円の見込みに増額した。新たな予想1株利益は82円35銭。

  第3四半期の営業利益は前年同期比28.8%増加し39.5億円となった。フレグランス部門がトイレタリー製品向けの需要増加を主因に好調で、食品部門も飲料向けが牽引し順調。地域別では、北米事業の売上高が同3.0%増加し、現地通貨ベースでは同13.8%増となり好調だった。

  5日の株価終値は1207円(43円安)。NY株式の大幅安を受けた全面安商状のなか、前場は1198円(52円安)まで下げたものの、1200円の大台を割ると下げ渋る動きになり、大台が下支えの形になった。4月以降の相場では、6月7日、同20日に各々1162円で下げ止まり反騰している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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