【注目の決算発表】国際帝石は業績上方修正もWTI価格の1カ月ぶり安値嫌い続落

2011年8月4日 19:30

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  国際石油開発帝石 <1605> は4日、1万2000円安の57万2000円と3日続落した。3日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)決算の開示とともに、第2四半期累計・通期業績の上方修正を発表、連続増益率を伸ばしたが、前日の米国市場で、原油先物価格(WTI)が、1.86ドル安の1バーレル=91.93ドルと4営業日続落して引け、一時91.22ドルと1カ月ぶりの安値まで売られたことを嫌い利益確定売りが増勢となった。

  業績修正のうち3月通期業績は、期初予想より売り上げを420億円、経常利益を350億円、純利益を100億円それぞれ引き上げ、純利益は1400億円(前期比8%増)となる。

  期初に前提としていた通期平均の原油価格(ブレント)1バーレル=95.0ドルを、100.5ドル、同じく為替レートを1ドル=80.0円から80.4円に見直したことが上方修正につながった。

  なお、7月22日に公表したインドネシアのマセラ鉱区権益の一部譲渡は、今回の業績修正には織り込んでいないとしている。

  株価は、東日本大震災発生で年初来安値42万5500円まで突っ込んだが、原発事故関連の特需思惑で同高値67万4000円まで急反発し、3分の1押し水準でもみ合っていた。原油価格動向次第で、目先売り一巡後にPER15倍台の割安修正展開も想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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