【注目の決算発表】ニチハは業績上方修正・経常増益転換に増配加わり急反発

2011年8月4日 19:26

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ニチハ <7943> は4日、109円高の835円まで上げて91円高の817円と5営業日ぶりに急反発し、3月23日につけた年初来高値880円を視界に捉えた。3日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)決算の開示に合わせて、第2四半期(2Q)累計・通期業績の上方修正と増配を発表、通期経常利益が増益転換することを評価して震災関連の割安株買いが再燃した。

  業績修正のうち3月通期業績は、期初予想より売り上げを16億円、経常利益を18億円、純利益を12億円それぞれ引き上げ、経常利益は56億円(前期比14%増)と増益転換し、純利益は36億円(同6.8倍)と大幅続伸する。

  主力製品の窯業系外装材の納入先の新設住宅着工戸数が、想定より落ち込まず、国内販売数量が増加し、東日本大震災で操業を停止していた子会社工場も早期に復旧、増収効果と工場稼働率の上昇、合理化による原価低減も寄与して上方修正となった。

  配当は、2Q、期末とも10円配当とし年間20円(前期実績4円)へ大幅増配する。

  株価は、東日本大震災発生でつけた664円安値から震災特需思惑で年初来高値まで急反発したが、今期業績の減益転換予想が響いて同安値644円まで調整、3分の1戻しまでリバウンドした。PER8倍台、PBR0.7倍、配当利回り2.4%の割安修正に拍車をかけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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