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【上方修正株】木徳神糧はストップ高、業績上方修正で大震災損失をカバーし黒字維持
木徳神糧 <2700> は3日、ストップ高となる80円高の550円と買われて変わらずを挟んで3日続伸して7月27日につけた年初来高値490円を更新した。終値は58円高の528円。
前日2日大引け後に今12月期第2四半期(2Q)累計・通期業績の上方修正を発表、今年5月に東日本大震災関連の損失計上で未定とした純利益が、黒字をキープすることも評価し買い増勢となっている。
業績修正のうち12月通期業績は、期初予想より売り上げを62億3500万円引き下げたが、経常利益は、3億7400万円引き上げ14億3000万円(前期比31%増)と続伸する。未定としていた純利益は、2億円(同65%減)とした。
2Q業績が、農水省による政府米の買入、猛暑による品質低下、東日本大震災による被害、さらに原発事故による環境不透明化などで平成22年産米の需給が過剰から引き締めに転じ、卸会社間の取引価格が上昇、2Q販売数量が増加、既存取引先のシェア拡大や製造効率の向上も加って上方修正につながり、同様の要因から12月通期業績を上方修正した。
株価は、東日本大震災発生で年初来安値321円まで急落し、下げ過ぎ訂正で震災前の400円台を回復したが、今期純利益の未定変更や第1四半期の純益赤字転落で400円台を試す調整となり、コメ先物取引開始の先取りや前週末にかけてのコメどころの新潟・福島の豪雨災害などをテコに高値を取ってきた。投資採算的にはPERが23倍と割高を示唆しているが、PBRは0.9倍と割り負けており、8月8日開始のコメ先物取引などを材料に上値挑戦も想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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