【注目の決算発表】クボタは1Q好決算もADR安と全般安の影響で続落

2011年8月3日 20:38

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  クボタ <6326> は3日、3円安700円と続落した。2日大引け後に発表した今3月期第1四半期(1Q)決算が、2ケタ増益と続伸し6月20日に開示した今期第2四半期(2Q)累計業績対比で順調な利益進捗率を示したが、米国市場で同社ADR(預託証券)が、東京市場の終値に対して10円安(円換算値)で引けたことやきょう3日の全般相場の大幅安が影響した。

  1Q業績は、前年同期比8%増収、18%経常増益、26%純益増益と続伸し、2Q業績に対する利益進捗率も、51~50%と目安の50%をクリアした。

  国内では、東日本大震災の被災地を中心に農業機械の販売が減少したが、建設機械とエンジンが回復、北米ではトラクタとエンジンの需要が好転、パイプ関連製品や環境関連製品も続伸、コスト削減活動も進捗して好決算につながった。

  2Q・3月通期業績は6月予想値に変更はなく、通期純利益は、600億円(前期比9%増)と続伸を見込んでいる。

  株価は、東日本大震災発生で年初来安値660円まで売られ、下げ過ぎ訂正で845円までリバウンドし、今期業績の未定予想が響いて666円まで再調整、今期予想業績開示で764円まで戻したものの、3度目の下値調整が続いた。PER15倍台の下げ過ぎ訂正に再トライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
ファーストリテイリングは「月次」好調で連日高値のあとも堅調相場(2011/08/03)
UBICが後場動意を活発化させ3日続けて年初来の高値(2011/08/03)
相場賢者はよく聞き、相場下手は語る=犬丸正寛の相場格言(2011/03/11)
株屋殺すにゃ刃物はいらぬ(弱点を予想した上で投資)=犬丸正寛の相場格言(2011/03/10)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事