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【注目の決算発表】パナソニックは1Q業績赤字転落も市場予想は上回りもみ合い
パナソニック <6752> は29日、寄り付きの7円高から9円安の920円と売られるなど前日終値を挟み小幅もみ合いを続け、終値は6円安の923円と反落した。28日大引け後に発表した今3月期第1四半期(1Q)決算が、減収・赤字転落して着地したが、赤字幅が市場コンセンサスは上回ったことに反応、悪材料出尽くしとする下値買いと利益確定売りが交錯した。
同社株は、前日の子会社三洋電機の白物家電事業を中国家電大手に売却すると報道され、反発したばかりである。
1Q業績は、売り上げが前年同期より10%減り、税引前利益が174億3300万円の赤字(前年同期は843億3000万円の黒字)、純利益が303億5100万円の赤字(同436億7800万円の黒字)と落ち込んだ。赤字転落幅は、市場コンセンサスよりはやや小幅にとどまった。
デジタルAVCネットワーク部門でブルーレイディスクレコーダーなどは好調に推移したが、東日本大震災の影響で薄型テレビ、カーエレクトロニクス、携帯電話などの販売が不振となり、材料費の合理化や固定費削減を進めたが、価格競争の激化、原材料価格の高騰、さらに早期退職一時金、震災関連損失を計上したことなどが重なり、水面下業績につながった。
第2四半期累計・3月通期業績は、6月20日の予想値に変更はなく、通期純利益は、300億円(前期比59%減)と減益転換を見込んでいる。
株価は、東日本大震災発生で年初来安値826円まで急落、下げ過ぎ訂正や話題の新商品「ソーラーライト」発売で1000円台を回復、大台を出没していた。PER評価では割高だが、PBRは0.7倍と割り負けており、強弱感の対立が激化しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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