JSP:第1四半期連結業績は増収ながら減益

2011年7月29日 12:43

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■被災設備の早期復旧に取り組み、供給体制は震災前と同等程度となる

  樹脂発泡製品専業大手のJSP <7942> は、28日に今12年3月期第1四半期連結業績を発表した。

  売上高22,406百万円(前年同期比1.4%増)、営業利益1,359百万円(同14.0%減)、経常利益1,316百万円(同12.1%減)、純利益727百万円(同40.5%減)と増収ながら減益となった。

  原価率は71.7%と1.0ポイント上昇したことで、増収でありながら売上総利益段階で2.0%の減益となっている。そのため、営業利益以下が減益となった。また、最終利益の減益幅が拡大しているのは、前期にあった投資有価証券売却益257百万円の影響による。

  震災による一部生産設備への直接被害に加え、計画停電による生産体制への制約もあり、製品供給力が一時的に低下したが、被災設備の早期復旧に取り組み、グループ内での代替生産を実施することで安定供給に全力を挙げた結果、第1四半期末現在では、供給体制は、震災前と同等程度となっている。

■住宅用断熱材「ミラフォーム」は復興に向けた需要により、売上は拡大

  押出事業では、主にデジタル家電輸送用に用いられている「ミラマット」、「Pボード」は、震災の影響による家電市場の縮小、流通量の低下を受け売上が減少。一方の食品用包材の即席めん、弁当容器に使われる「スチレンペーパー」は、震災以降の全国的な需要の高まりを受け、売上は増加した。また、住宅用断熱材「ミラフォーム」は復興に向けた需要により、売上は拡大した。その結果、押出事業の売上高は8,568百万円(同2.5%増)、営業利益742百万円(同19.4%増)となった。

  ビーズ事業では、バンパーコア材・内装材等の自動車部品に使われるほか、IT製品輸送用通い函などに使われる「ピーブロック」は、国内では自動車の生産台数が大幅に落ち込んだ影響により、売上が減少した。一方の海外では、自動車資材・家電用包装材共に概ね堅調であったことから、売上が増加した。その結果、ビーズ事業の売上高は12,451百万円(同1.8%増)、営業利益736百万円(同25.0%減)。

  その他は、売上高1,386百万円(同7.8%減)、営業利益△79百万円(前年同期0円)。

  今通期連結業績予想は、売上高93,000百万円(前期比1.1%増)、営業利益6,300百万円(同16.6%減)、経常利益6,400百万円(同18.7%減)、純利益4,100百万円(同16.0%減)を見込む。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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