【話題株】東宝は新宿再開発発表も1Q業績の連続減益が響き続落

2011年7月12日 18:29

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  東宝 <9602> は12日、12円安の1346円まで下げて2円安の1356円と続落した。11日大引け後に新宿東宝ビル開発計画を発表したが、同時発表の今2月期第1四半期(1Q)決算の続落が響き、1月27日につけた年初来高値1384円を前に利益確定売りが増勢となった。

  新宿再開発は、新宿コマ劇場、新宿東宝会館の跡地に約232億円の資金を投入して地上31階建てのホテル、シネマコンプレックス、飲食店舗などを出店する複合ビルを建設、2015年春にオープンする。

  一方、1Q業績は、前年同期比6%減収、5%経常減益、67%純益減益となった。東日本大震災による営業休業の影響で映画興行部門の映画館入場数が13%減となり、配給部門でもメガヒットがなかったことなどが要因となり、純利益は、資産除去債務損失30億4200万円を計上し減益率を悪化させた。

  2Q・2月通期業績は期初予想に変更はなく、通期純利益は74億円(前期比35%減)と前期の過去最高からの減益転換を見込んでいる。

  株価は、大震災発生で年初来安値935円まで売られ、今期業績の減益転換予想では悪材料出尽くしとして底上げ、6月末に発表した自己株式取得株式数の拡大で1月につけた年初来高値目前までリバウンド幅を拡大した。株不足が続く信用好需給も底流しており、下値では内需業態を再評価、逆行高習性を発揮する展開も想定範囲内となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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