【銘柄診断】富士重工は逆日歩が途絶え手仕舞い売りが先行も売り長状態は続く

2011年2月7日 19:10

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  富士重工 <7270> が小反落している。連日発生した逆日歩がこの日はゼロ銭となったことで目先筋の手仕舞い売りが先行したことが響いた。

  今2011年3月期9月中間決算は営業利益が573億円(前年同期114億円の損失)と過去最高を記録した。しかし、円高の影響や国内でのエコカー補助金制度終了後の反動減に伴う採算悪化で後半の業績については懸念する見方も出ていた。

  しかし、北米市場で「レガシィ」や「フォレスター」の販売が好調なほか中国事業の拡大も続き、今期第3四半期累計の業績は営業利益が734億円(前年同期38億円)と好調を維持した。

  このため今期の営業利益についても営業利益は700億円から850億円(前期273億円)へ大幅に上方修正された。これまでの最高益である2000年3月期の914億円が射程内に入るが、2011年末からはトヨタ自動車 <7203> と共同開発中の小型FRスポーツ車が市場投入される予定で早ければ来2012年3月期にもピーク利益更新の可能性が出てきた。

  株価は他の自動車株どれよりも強い動きを続けきたが、業績の裏付けがある点が強みだ。この日は逆日歩が途絶えたが取組は大幅な売り長状態にあり、再び逆日歩発生の可能性も強い。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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