macOS Golden Gate 27.3パブリックベータ公開、SiriのApp SkillsとSafari縦型タブを搭載

2026年11月7日 16:24

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記事提供元:Tech Times

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Appleは米国時間2026年11月5日、日本時間11月6日に、macOS Golden Gate 27.3の最初のパブリックベータを公開した。Siri AIに複数の操作を組み合わせる手順を伝える開発者向け機能「App Skills」のプレビューに加え、Safariの縦型タブやQuick LookでのMarkdown整形表示などを試せる。

9to5Macによると、ビルド番号は26C5035rで、米国時間11月3日に公開された開発者向けベータと同じだ。一般ユーザーもApple Beta Software Programを通じて参加できるが、導入前にはバックアップを用意しておきたい。

■Siriに複数の操作を教えるApp Skills

Appleが11月3日に発表した開発者向けプレビューでは、App Intentsを通じて、さまざまなアプリのコンテンツや操作をSiri AIに提供できる。App Intentsは、アプリの機能やデータをSiriなどのシステム機能から扱えるようにする仕組みだ。Appleは、配達状況の確認、予約、注文などを利用例に挙げている。

従来のSiriKitでは、メッセージ送信や音楽再生など、あらかじめ用意された分野のインテントが連携の中心だった。Appleは現在、従来の連携に対するレガシーサポートをSiriKitで維持し、新しいApple IntelligenceやSiri AIとの連携にはApp Intentsを使うよう案内している。

App Skillsは、複数の操作を組み合わせる要求に対して、どのようにアプリの機能を使えばよいかをSiriに伝えるためのものだ。開発者はMarkdown形式のSKILL.mdに自然言語で手順や判断の指針を書き、Skills.skillsbundleにまとめてアプリに組み込む。個々の操作を公開するApp Intentsに、タスク全体の進め方を補う構成である。

Siriはスキルの名前と説明から要求との関連性を判断し、必要になった段階で本文を読み込む。関連する指示を必要に応じて取り出すことで、買い物や予約など、複数の操作を伴うタスクの文脈を渡せる。

Appleによると、今回の提供は早期の開発者向けプレビューで、App Storeへの提出受付は春に始まる予定だ。macOS 27.3のベータで開発・検証できる機能として提供されており、アプリの一般配布に向けた準備を進める段階にある。

■Markdownを使うAI連携とQuick Look

SKILL.mdを使うAgent Skillsは、Anthropicが2025年10月に導入し、同年12月18日にオープン標準として公開した。Claude Code、OpenAI Codex、GitHub Copilot、Cursorなどでも採用されている。文章で作業の知識や手順を渡す形式が、AIエージェント向けの共通基盤として広がっている。

Agent Skillsの公開仕様では、最初に読み込む名前と説明の目安を約100トークンとし、スキルの有効化時に指示本文を読み込む「段階的開示」を定めている。AppleのApp Skillsはこの形式の一部を採用し、名前、説明、Markdown本文を使ってSiriへ指針を渡す。

同じベータでは、Markdownファイルを読む際の使い勝手も改善する。9to5Macによると、Finderで.mdファイルを選び、スペースバーでQuick Lookを開くと、見出し、太字、リンク、リストなどを整形した状態でプレビューできる。

9to5MacのMarcus Mendesは、AIエージェントが指示やコンテキストの保存に.mdファイルを使うようになり、Markdownの重要性が増していると指摘した。同誌は、Federico Viticciが11月3日に、Siriの新しい開発者向け機能もSKILL.mdを使うことに注目した投稿を行ったと伝えている。開発者にとっては、作成した指示ファイルをFinderから手早く読み返せるようになる。

MarkdownはJohn Gruberが2004年に作成した、簡単な記号で文章の構造や装飾を表す形式だ。Gruberは公式プロジェクトで、読み書きしやすいプレーンテキストをHTMLに変換するためのツールと説明している。ウェブ向けの執筆から開発文書、AIへの指示まで、同じ読みやすい文章形式を使える点が特徴である。

■Siriのアプリ内操作を拡充、日本語にも対応

Appleの11月3日の発表によると、Siri AIは日本語、英語、フランス語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語で利用できる。繁体字中国語、ノルウェー語、トルコ語、ベトナム語は近日中に対応する予定だ。利用にはApple Intelligence対応デバイスと対応言語の設定が必要で、機能によって提供地域や言語が異なる。

9to5MacやMacRumorsによると、今回のベータでは、メール、メッセージ、ミュージック、カレンダー、写真、リマインダー、ジャーナル、メモ、ファイル、天気などでSiri AIが扱える操作が増える。アプリごとの操作に加え、ファイルやフォルダの管理も拡充される。

9to5Macは、プレイリストの作成と保存、写真の回転や編集、予定への参加者や場所の追加、ジャーナルへの記録などを紹介している。ファイル管理では、ファイルやフォルダの作成、名前の変更、種類別の整理、ゴミ箱への移動などを音声で指示できるとしている。

Siri AIの利用開始手続きにも変更があった。MacRumorsによると、Appleは11月2日にサポート文書を更新し、利用を有効にすると自動でダウンロードが始まり、待機リストは需要が高い場合に適用されると説明している。9月に提供が始まった際には、利用開始に待機リストへの登録が必要だった。

地域別の条件も設けられている。Appleが示すEUでのSiri AIの提供制限はiOS、iPadOS、watchOSが対象で、Macでは利用できる。また、Siri AIは13歳未満のユーザーには提供されない。

■Safariに縦型タブと適応型ダークモード

9to5Macによると、Safariにはタブを画面左側に縦に並べる表示オプションが加わる。初期状態ではアイコン中心の表示となり、サイドバーの幅を広げるとウェブサイトのタイトルも確認できる。MacではSafariの「表示」メニューから切り替えられる。

横に並ぶタブが多くなって見分けにくい場合でも、縦型の一覧なら画面の高さを使って管理できる。開いているページを確認しながら切り替えたいユーザーにとって、タブの配置を選べるようになる変更だ。

適応型ダークモードは、ダークモードに対応していないウェブサイトにも暗い外観を適用する機能である。同誌によると、システムのダークモード使用時にサイト上で試すことができ、自動適用とサイトごとの適用を選べる。

Siri AIによるタブ操作も拡充される。9to5Macは、タブの移動、並べ替え、整理、終了などを指示できると報じている。タブ管理の表示方法と、操作を依頼する方法の両面で選択肢が増える。

■新スクリーンセーバーとライブアクティビティ

9to5Macによると、macOS 27.3ベータには「Pro Light」というスクリーンセーバーが追加される。PROLED XDRディスプレイ搭載MacBook Proの壁紙をアニメーション化したもので、金属調の線が形作る「PRO」の文字に沿って光がゆっくり移動する。

このMacBook Proは米国時間10月28日に発表され、日本では11月6日に発売された。Appleによると、タンデムOLEDを採用し、Macで初めて画面へのタッチ操作に対応する。Dynamic Islandを備え、ディスプレイの最大輝度は2000ニトとしている。

Pro Lightは、macOS 27.3を実行するほかのAppleシリコン搭載Macでも利用できると報じられている。新モデルの壁紙を基にした映像を、既存のMacのスクリーンセーバーとして楽しめる。

ライブアクティビティも、Dynamic Islandを備えないMacへ広がる。MacRumorsによると、今回のベータではミュージック、時計、ボイスメモなどのMacアプリや画面収録の状態を、メニューバーに表示できる。

macOS Tahoe 26では、iPhoneのライブアクティビティをMacに表示する機能が提供されていた。27.3ではMacアプリ自身が進行中の情報を表示でき、サードパーティーのMacアプリも対応できる。アプリのウインドウを開き直さずに、再生状況やタイマーなどを確認しやすくなる。

■iCloudの公開リンクにコンテンツ確認を導入

Appleは、macOSなどの27.3以降で、iCloudの「リンクを知っている人はだれでも」を使って共有した写真やファイルを、有害なコンテンツがないか確認すると説明している。この共有方法では、リンクを入手した人がコンテンツにアクセスでき、Appleも確認のためにアクセスできる。

Appleの説明では、この方法で共有する項目は、「高度なデータ保護」を有効にしていても標準のデータ保護で扱われる。転送中とサーバ上で暗号化される一方、Appleのサーバが共有コンテンツにアクセスできる仕組みだ。共有先を限定する場合は、招待または承認した相手だけがアクセスする方式を選べる。

Appleは、有害なコンテンツについて、移動、受け入れ拒否、変更、削除などを行う権利を留保するとしている。Apple Accountの停止や無効化、同じメールアドレスや電話番号での新規アカウント作成の制限、必要に応じた法執行機関の関与も挙げている。

MacRumorsは、Appleが「有害なコンテンツ」の具体的な定義を示していないと報じた。同誌は、法執行機関への言及を踏まえ、マルウェアや悪意あるファイル、児童性的虐待素材などが含まれる可能性を挙げている。

■ベータの導入方法と今後の見通し

パブリックベータは、無料のApple Beta Software Programに登録して導入する。Macの「システム設定」で「一般」から「ソフトウェアアップデート」を開き、「ベータアップデート」でパブリックベータを選択する。

Appleはベータソフトウェアの導入前に、Time MachineでMacをバックアップするよう勧めている。開発途中のソフトウェアには、日常の作業やアプリの動作に影響する不具合が含まれる可能性がある。

MacTechは、macOS Tahoe 26.7.3とmacOS Sequoia 15.8.3の最初のリリース候補版も開発者向けに配布されたと報じている。リリース候補版は、正式公開に向けて最終確認を行う段階のビルドである。

macOS Golden Gate 27.3の正式公開について、MacDailyNewsやMacRumorsは2026年12月を見込んでいる。MacDailyNewsは、Siri AIやSafariなどを含む27.3世代全体を、近年でも比較的規模の大きい中間アップデートの一つと評している。

元記事: macOS Golden Gate 27.3 Public Beta: Siri AI Gains Markdown Skills and Safari Vertical Tabs

※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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