iOS 27の「iPhone Handoff」、1つの電話番号を2台で切り替えか 日本での提供は未定

2026年9月4日 20:39

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記事提供元:Tech Times

(Cristian Musolino/unsplash.com)

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iOS 27では、1つの電話番号を2台のiPhoneで切り替えて使える新機能「iPhone Handoff」が導入される見込みだ。Xcode 27のシミュレーターで確認された設定画面によると、メインのiPhoneに現在のeSIMを残し、もう1台に「コンパニオンeSIM」を設定する。利用には通信事業者の対応が必要とみられ、日本での提供可否や対応機種、料金は明らかになっていない。

■1つの電話番号を2台のiPhoneで使い分け

iPhone Handoffは、2台のiPhoneをメイン端末とコンパニオン端末に分け、同じ電話番号を使う端末を切り替えられるようにする機能だ。Appleは2026年6月のWWDCで、iOS 27の新機能を列挙したスライドに名称を掲載したが、利用者向けの詳しい説明は公表していない。

今回、MacRumorsのフォーラムメンバーであるpdfuが、Xcode 27のDevice Hub上で動作する2台のシミュレーターを使い、設定の流れを示す動画を公開した。実機と通信事業者の商用ネットワークを組み合わせた検証ではないものの、iOS 27に用意された設定画面や基本的な動作を確認できる内容となっている。

設定は「設定」アプリの「モバイル通信」から行う。2台のうち普段使用する端末をメインのiPhoneに指定し、もう1台をコンパニオンのiPhoneとして登録する。メイン端末には既存のeSIMが残り、2台目には同じ電話番号に対応するコンパニオンeSIMが設定される。

モバイル通信に関する設定はメインのiPhoneで管理する。位置情報の共有については、その時点で電話番号を使用しているiPhoneが基準になる仕組みが示されている。

■2台同時ではなく使用端末を切り替える仕組み

iPhone Handoffは、2台のiPhoneが同じ電話番号で同時に待ち受けるサービスではなく、電話番号を使用する端末を必要に応じて切り替える機能とみられる。その時点で回線を利用する1台がアクティブになり、もう1台はコンパニオン端末として待機する。

デモでは、使用するiPhoneを切り替える際、元の端末でサイドボタンをダブルクリックして操作を承認する流れも示されている。これにより、SIMを移し替えたり、機種変更向けのeSIM転送を繰り返したりすることなく、登録した2台を継続的に使い分けられる可能性がある。

同じ電話番号を複数の機器で同時に利用できる通信事業者の番号共有サービスとは、動作が異なる。iPhone Handoffの中心となるのは同時利用ではなく、その時々に使用するiPhoneへ回線を切り替えることだ。

また、1台のiPhoneに異なる2つの電話番号を設定するデュアルSIMとも目的が異なる。デュアルSIMが複数の回線を1台にまとめる機能であるのに対し、iPhone Handoffは1つの電話番号を登録した2台のiPhoneから使用端末を選ぶ仕組みとなる。

■機種変更向けのeSIM転送との違い

現在のiPhoneには、対応する通信事業者の回線を新しいiPhoneへ移すeSIMクイック転送が用意されている。これは主として機種変更を想定した機能で、転送後は以前の端末にある回線が無効になる。

iPhone Handoffでは、メイン端末のeSIMを維持したまま、2台目にコンパニオンeSIMを設定する画面が確認されている。一度限りの端末移行ではなく、登録した2台を日常的に切り替える用途を想定した点が大きな違いとなる。

例えば、普段使うメイン端末とは別に、外出時に持ち出す軽量な端末や、修理中に使用する予備端末を登録するといった使い方が考えられる。機種変更後に残したiPhoneを、必要なときに同じ電話番号で利用する選択肢にもなり得る。

■利用には通信事業者の対応が必要

コンパニオンeSIMは、iPhoneだけで完結する機能ではない。eSIMの回線情報は通信事業者から提供されるため、iOS 27に対応画面が用意されても、通信事業者がコンパニオンeSIMを発行・管理できなければ利用できない。

フォーラムへの投稿では、米国のT-MobileとドイツのDeutsche Telekomが初期の対応事業者になる可能性が示されている。ただし、両社による正式な提供開始の発表や、実際の回線を使った一般利用については確認されていない。

Appleも、iPhone Handoffに対応する通信事業者の一覧や、国・地域別の提供時期を利用者向けに公表していない。このため、iOS 27の正式版が公開されても、すべての国や通信事業者で直ちに使えるとは限らない。

■日本での提供可否は未定

2026年9月4日時点で、日本の通信事業者によるiPhone Handoffへの対応発表は確認されていない。国内向けの対応機種、利用条件、申し込み方法、追加料金の有無も明らかになっていない。

日本の主要な通信事業者はiPhone向けのeSIMを提供しているが、通常のeSIMへの対応と、コンパニオンeSIMによるiPhone Handoffへの対応は別の問題となる。国内で利用できるかどうかは、Appleと各通信事業者から今後示される正式な案内を待つ必要がある。

■現時点で判明している利用条件

確認された設定画面では、iPhone Handoffを利用する2台にiOS 27が必要とされている。また、メイン端末の回線にはeSIMを使用し、2台のiPhoneを同じApple Accountに登録する構成が示されている。

一方、対応するiPhoneの具体的な機種一覧や、コンパニオン端末で利用できる通信機能の範囲は公表されていない。通話、SMS、モバイルデータ通信をどの条件で引き継げるのか、海外ローミングやデュアルSIMと併用できるのかといった詳細も未確定だ。

正式版では設定手順や利用条件が変更される可能性もある。iOS 27の公開後も、利用する通信事業者が対応しているかを確認することが必要になる。

■eSIMが広げるiPhoneの使い分け

eSIMは、通信契約に必要なプロファイルを端末内蔵のeUICCへ追加して利用する仕組みだ。物理的なSIMカードを差し替えずに回線情報を設定できるため、通信事業者と端末側が対応すれば、回線の追加や端末間での移行をソフトウェア上で行える。

GSMAが策定するコンシューマー向けeSIMの技術仕様では、eSIMプロファイルを端末へ安全に配信し、管理するための仕組みが定められている。iPhone Handoffで示されたコンパニオンeSIMも、通信事業者が発行する別のプロファイルを2台目に設定するという点で、このeSIM基盤を活用する機能と位置付けられる。

iPhone Handoffが正式に提供されれば、利用者は電話番号に合わせて端末を1台に固定するのではなく、用途に応じて登録済みのiPhoneを選びやすくなる。実際の利便性と利用範囲は、正式版の仕様と各国の通信事業者による対応によって決まりそうだ。

元記事: iPhone Handoff in iOS 27: Carrier eSIM Lets One Number Live on Two Phones

※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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