【年間最大200万トンの米輸出実績を持つSTC Groupと連携】Green Carbon、低炭素米・カーボンクレジット事業でMOUを締結

プレスリリース発表元企業:グリーンカーボン

配信日時: 2026-11-04 13:00:00

米の生産から販売までをつなぐ低炭素バリューチェーンの構築へ



ネイチャーベースのカーボンクレジット創出・販売事業を展開するGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北 潤、以下「Green Carbon」)は、タイの大手米事業グループであるSTC Group傘下のCapital Cereals Co., Ltd.と、低炭素米の生産・販売、AWD(間断灌漑)、バイオ炭、カーボンクレジットの創出などを通じた持続可能な米のバリューチェーン構築に向け、基本合意書(MOU)を締結しました。

STC Groupは、2004年までに世界150カ国以上への米輸出を実現し、2011年には米事業部門で年間最大200万トンの輸出実績を記録した、タイを代表する米事業グループです。本提携では、同グループの広範な農家ネットワークや米の調達・精米・販売基盤と、Green CarbonのAWD導入支援、温室効果ガス排出量の測定・報告・検証(MRV)、バイオ炭事業開発、カーボンクレジット創出に関する知見を融合します。これにより、水田由来のメタン排出削減から低炭素米の生産・販売、農業残渣を活用した炭素除去までを一体的に推進する、新たな低炭素型ビジネスモデルの構築を目指します。
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◆本MOUの背景と目的

米の生産現場では、水田由来のメタン排出削減や水資源の効率的な利用に加え、農業生産性の向上や農家の収益性確保が重要な課題となっています。こうした課題に対応するためには、栽培段階での環境負荷低減だけでなく、米の加工・流通・販売までを見据えた、持続可能かつ経済的に実現可能な事業モデルの構築が求められています。

本MOUでは、STC Groupが有する広範な農家ネットワークや米の調達・精米・販売基盤と、Green Carbonが強みとするAWD(間断灌漑)の導入支援、農家管理、温室効果ガス排出削減量の測定・報告・検証(MRV)、バイオ炭事業開発、カーボンクレジット創出・販売に関する知見を組み合わせます。両社の強みを活かし、メタン排出削減や水利用の効率化、農業生産性の向上に加え、低炭素米の高付加価値化や農業残渣の有効活用を通じて、環境価値と経済価値を両立する低炭素型の米バリューチェーン構築を目指します。
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◆主な協業内容

本MOUに基づき、両社はAWD(間断灌漑)、低炭素米の生産・販売、バイオ炭の活用を中心とした以下の3分野で連携を検討します。

1. AWD導入によるメタン排出削減と水利用の効率化
AWDは、水田に水を張る期間と乾燥させる期間を設けることで、メタン排出量や農業用水の使用量を削減する水管理手法です。両社はSTC Groupの農家ネットワークを活用し、AWDの導入による水利用の効率化や収量の維持・向上を検証するとともに、カーボンクレジットの創出を目指します。

2. 低炭素米の生産・流通・販売モデルの構築
AWDなどの栽培手法を取り入れた低炭素米について、STC Groupの調達・精米・販売ネットワークを活用し、国内外への供給モデルを検討します。また、収量や精米歩留まりの改善、品質・トレーサビリティの向上を図り、低炭素米の付加価値や価格プレミアムによって生まれる利益を農家・STC Group・Green Carbonで分かち合う事業モデルの構築を目指します。

3. 農業残渣を活用したバイオ炭事業の開発
精米時に発生する籾殻などの農業残渣を原料としたバイオ炭の製造・活用を検討します。バイオ炭を堆肥や肥料などと組み合わせた現地実証を通じて、土壌環境や肥料利用効率、収量、農家の収益性への効果を検証するとともに、炭素除去クレジットの創出可能性を探ります。

これら3つの取り組みを通じて、米の生産から加工・販売、農業残渣の有効活用、カーボンクレジットの創出までを一体的につなぐ、持続可能な低炭素米バリューチェーンの構築を目指します。
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Green CarbonとSTC Groupによる低炭素米バリューチェーンの協業イメージ

◆タイ・チャイナート(Chai Nat )県での現地視察

2026年7月7日、Green CarbonとSTC Groupは、今後の実証事業に向けて、タイ・チャイナート県にあるSTC Groupの事業拠点を共同で視察しました。現地では、バイオ炭の原料となる農業残渣の確保可能性や、既存の事業運営体制、農家ネットワークなどを調査しました。今回の視察を通じて、AWDの導入や低炭素米の生産・販売、バイオ炭事業の実証に向けた基礎情報を収集し、今後の事業展開に向けた検討を進めています。
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Green CarbonとSTC Groupによるチャイナート県での現地視察の様子(1)

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Green CarbonとSTC Groupによるチャイナート県での現地視察の様子(2)

◆今後の展望

今後、両社はAWDの導入・実証、低炭素米の生産・供給モデルの構築、バイオ炭を活用した農業資材の技術的・商業的な実現可能性の検証を進めていきます。これらの取り組みを通じて、温室効果ガスの排出削減や農業生産性の向上、農家の収益機会の拡大を図り、カーボンクレジット創出と米の販売を組み合わせた事業モデルの具体化を目指します。実証を通じて技術面・事業面での有効性が確認された場合には、STC Groupの既存の農家ネットワークを活用しながら、タイ国内の他の米生産地域への事業拡大を検討します。また、現地の生産・加工・流通体制に合わせた仕組みづくりを進め、農家と事業者の双方に経済的価値をもたらす持続可能な事業モデルの確立を目指します。

さらに、Green Carbonは、タイの米加工・輸出企業Wonnapob Co., Ltd.とのMOU締結など、現地の米関連企業との連携を積極的に進めています。今回のSTC Groupとの協業もその取り組みの一環と位置付け、低炭素米の生産から加工・販売、カーボンクレジット創出までをつなぐ事業の拡大を目指します。将来的には、こうした取り組みで得られた知見を活かし、タイ全土および東南アジアの主要な米生産国にも展開可能な低炭素米バリューチェーンモデルの構築を目指します。
◆Green Carbon 株式会社
代表者   :代表取締役 大北 潤
所在地   :東京都千代田区麹町2-3-2 半蔵門PREX North 9F
設立    :2019年12月 12日
事業内容  :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業
URL    : https://green-carbon.co.jp/

◆STC Groupについて
STC Groupは、タイを拠点に米の生産・調達・精米・輸出などを手掛ける大手事業グループです。1977年から米事業を展開し、1998年から4年連続でタイ最大の米輸出企業となり、当該期間の年間平均輸出量は約140万トンに達しました。また、2004年までに世界150カ国以上への米輸出を実現し、2011年には米事業部門で年間最大200万トンの輸出実績を記録しました。

さらに、タイ首相輸出賞(Prime Minister’s Export Award)の最優秀輸出企業部門を2度受賞しています。米のサイロ貯蔵システムや先進的な品質管理技術の導入、有機ジャスミン米の生産などにも取り組み、タイの米産業における技術革新と国際市場への展開を推進してきました。

◆Green Carbon事業紹介
Green Carbonは、「生命の力で、地球を救う」をビジョンに掲げ、国内外において自然由来のカーボンクレジットの創出・登録・販売までを一気通貫で支援するクライメートテック企業です。加えて、植物・微生物の研究開発事業、ESG/排出枠コンサルティング事業、各種環境関連事業も展開しています。

事業は日本および東南アジアを中心に10カ国以上で展開しており、水田(中干し・AWD)、バイオ炭、森林保全、カーボンファーミング、マングローブ植林、家畜排せつ物処理、畜産由来メタン削減など、多様な自然由来プロジェクトを推進しています。国内の水田(中干し)においては、2023年度に日本初・最大規模となる約6,220tのクレジットを創出。2024年度は約40,000ha(約65,000t)、2025年度は約65,000ha(約65,000t)、2026年度には約90,000ha(約95,000t)まで拡大を予定しています。また、酪農分野では日本初となるJ-クレジットのプログラム型登録を実施し、2026年度に6,749tを創出。

海外においては、東南アジアを中心に大規模なプロジェクト組成とクレジット創出を推進しており、フィリピンではJCM(二国間クレジット制度)を活用した投資プロジェクトが完売。さらに、ベトナムやカンボジアにおいても、JCM方法論の承認に向けて州・自治体・政府と連携を進めています。また、クレジットの申請・登録・販売までをワンストップで完結するプラットフォーム「Agreen(アグリーン)」を提供し、煩雑な手続きや書類作成を効率化。創出者の負担軽減とスケーラブルな事業推進を実現しています。加えて、環境価値付き農産物(環境配慮米)の流通、研究開発、ESG・排出枠コンサルティングも手がけ、自然資本を軸とした脱炭素の実現に貢献しています。

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