【速報】イーユン・リー『自然のものはただ育つ』2026年ピューリッツァー賞〈回想録・自伝部門〉受賞! 10代の息子二人を自死で失ったあとに記した、驚くほど胸を打つノンフィクション。
配信日時: 2026-05-07 15:00:00
『千年の祈り』『理由のない場所』『ガチョウの本』『水曜生まれの子』など優れた小説で数々の賞を受賞した作家が悲しみを超える「人生の極み」について書いたエッセイ。全米図書賞ノンフィクション部門最終候補作。
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Photo: Denise Applewhite
イーユン・リー『Things in Nature Merely Grow』(Farrar, Straus and Giroux/2025年5月刊 邦題『自然のものはただ育つ』)が、2026年ピューリッツァー賞〈回想録・自伝部門〉を受賞しました。
2026年ピューリッツァー賞(2026年5月4日ニューヨークで発表)
The 2026 Pulitzer Prize Announcement | The Pulitzer Prizes
ピューリッツァー賞は1917年にアメリカのジャーナリスト、ジョセフ・ピューリッツァーの遺志に基づいて創設。ジャーナリズム、文学戯曲、音楽の部門ごとに応募された作品を、ピューリッツァー賞委員会が選考して受賞者・受賞作を決定します。
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日本語版は『自然のものはただ育つ』(篠森ゆりこ訳)として、河出書房新社(本社:東京都新宿区 代表取締役:小野寺優)から2025年11月18日に刊行。
20年に及ぶ作家生活の中でイーユン・リーは数々の名だたる賞を受賞してきましたが、本作は10代の息子二人を自死で失ったあとに記した衝撃のノンフィクションであり、初のノンフィクション邦訳刊行として注目されました。
「夫と私は二人の子どもをもうけ、二人とも亡くした。2017年に16歳のヴィンセント、そして2024年に19歳のジェームズ。どちらも自死を選び、どちらも自宅からそう遠くない場所で亡くなった」
「私の悲哀に終わりはいらない。……悲しみとは言葉であり省略化であり、その言葉よりはるかに大きなものの単純化にほかならない」
長男のジェームズの死の直後には、小説『理由のない場所』を書いて発表しましたが、次男ヴィンセントの死に際しては、このノンフィクションを書いて、事実と考えを記しました。それは長男が感覚の人であり、次男が思考の人だったからだといいます。
本書で著者は、苦しみや悲しみを乗り越えようとはしていません。むしろ「奈落の底」を住処とし、苦しみとうまく付き合っていこうとしています。人は苦しみ上手になれるといいます。自分が書いたもので慰めを見出してもらえるならありがたく思うけれども、同じ体験をした人々や悲しみにくれる人々を励ます内容ではないとも述べています。苦しみや悲しみはひとそれぞれであり、どの人の「奈落の底」も違っているものだから。しかしながら、大切な人を失った経験をもつ人なら、本書の内容に深く共感し、多くの示唆が得られることと思います。全米各紙が絶賛し、また全米図書賞ノンフィクション部門をはじめ、いくつもの文学賞の候補作にもなった作品です。
現代アメリカ文学を代表する作家のひとりであるイーユン・リーによる2026年ピューリッツァー賞〈回想録・自伝部門〉受賞作、衝撃的な内容でありながらも、深い愛情が感じられる『自然のものはただ育つ』にぜひご注目ください。
■著者紹介
著者:イーユン・リー Yiyun Li[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12754/1239/12754-1239-ebe233d83daf0412fffbefaa7b21063b-2362x1429.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
イーユン・リー Photo: Denise Applewhite
1972年、北京生まれ。北京大学に入学し、生物学を専攻。卒業後の1996年にアメリカに留学し、アイオワ大学大学院で免疫学を研究していたが、進路を変更し同大学院の創作科に編入、英語で執筆するようになる。2005年に短編集『千年の祈り』を刊行し、フランク・オコナー国際短編賞、PEN/ヘミングウェイ賞、ガーディアン新人賞などを受賞。続いて2009年、初の長編『さすらう者たち』を発表。その他の著書に『独りでいるより優しくて』『理由のない場所』『もう行かなくては』『ガチョウの本』、短編集『黄金の少年、エメラルドの少女』『水曜生まれの子』などがある。これまでにPEN/マラマッド賞を受賞、PEN/フォークナー賞、PEN/シーン・スタイン賞など数々の賞を受賞。現在、プリンストン大学で創作を教えながら、執筆を続けている。
訳者:篠森 ゆりこ Yuriko Shinomori
翻訳家。訳書に、イーユン・リー『千年の祈り』『さすらう者たち』『黄金の少年、エメラルドの少女』『独りでいるより優しくて』『理由のない場所』『もう行かなくては』『ガチョウの本』、クリス・アンダーソン『ロングテール』、マリリン・ロビンソン『ハウスキーピング』など。著書に『ハリエット・タブマン──彼女の言葉でたどる生涯』がある。
■書誌情報
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12754/1239/12754-1239-3b5289d6bb6d8002a673dd80cf55e743-1713x2500.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]書名:自然のものはただ育つ
著訳者:イーユン・リー著 篠森ゆりこ訳
仕様:四六判/上製/196ページ
初版発売日:2025年11月18日
定価:2,640円(本体価格2,400円)
ISBN:978-4-309- 20938-8
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309209388
出版社:河出書房新社
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