THK住宅査定システムに新機能「AI外観デザイン評価」を追加 ― 中古住宅の美観をAIが数値化して、流通促進をサポート―
配信日時: 2025-12-02 09:30:00


一般社団法人建物評価研究機構は、2025年8月1日、中古戸建住宅の査定を行う「THK住宅査定システム」の新たな機能として、「AI外観デザイン評価」を追加しました。これは、AIが自動的、かつ客観的に「外観デザイン」を数値化し評価する仕組みです。
これまで、「外観のデザイン性」や「見た目の美しさ」は、AIであっても評価の対象として扱いにくい分野でした。そこにAIを持ち込むのは、従来人間の“感覚”や“主観”で語られていた領域をデータ化しようとする試みであり、非常に先進的と考えます。
評価に際しては、「THK住宅査定システム」を軸に査定をし、その査定に加点をする形で、「AI外観デザイン評価」での点数を加えます。
加点する点数は、全体評価の最大5%までとします。つまり、デザイン性が高いとAIが評価した建物であれば、住宅査定にプラスの評価が付け加わることになります。
私たちは、この取り組みにより、中古住宅の適正な査定とそれによるスムーズな流通を促進し、社会課題となっている空き家問題の解決を後押しします。
■新たに追加した「AI外観デザイン評価」の仕組み
これまで外観デザインの評価は、査定者による主観的な目視評価に依存していましたが、以下の流れで完全自動評価が可能となりました。
スマホのカメラ機能を使って査定したい建物の外観写真を撮影します。
システムにアップロードすると、形状・色彩・質感のデザイン項目をAIが判定します。
判定結果は、形状・色彩・質感・全体評価の4項目で、合計100点満点の総合スコアとして、即時に算出されます。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/560987/LL_img_560987_1.jpg
AI査定の評価画面1
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/560987/LL_img_560987_2.jpg
AI査定の評価画面2
■THK住宅査定システムとは
中古住宅の価格査定において、残存耐用年数に偏重しがちな査定の慣行を脱し、個々の住宅の現況の価値に即した、より適正な査定価格の算出を実現することを目的に開発しました。
戸建住宅を構成する項目(※)ごとに基準価格を算出し、その上で、各項目別の性能に点数をつけて、市場性と性能のバランスを反映した住宅査定価格を導くシステムです。
システムを扱えるのは、空き家・中古流通という社会課題の解決を担う専門職「住宅査定士」です。
▼査定項目(※)
基礎、躯体、屋根、外部建具、内部建具、外部仕上、内部仕上、住宅設備機器、電気設備、給排水衛生設備、空調設備、太陽光発電
▼性能等によって評価が割増される項目
耐震性能・断熱性能・長期優良住宅・採光通風環境・住宅プラン・防犯性能・バリアフリー・耐火性能・外観デザイン
■法人概要
商号 : 一般社団法人建物評価研究機構
代表者 : 代表理事 岩崎 隆
所在地 : 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-4-1TUG-I
ビル加門鑑定事務所内
設立 : 2019年9月
事業内容: THK住宅査定システムの研究開発・普及啓発、住宅査定士の養成
URL : https://tateken.site/
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