第40回日本栄養治療学会学術集会において上野 剛平先生(京都大学大学院消化管外科)の演題「胃癌術後患者に対する経口栄養補助剤の効果:多機関共同ランダム化比較試験」が2025年度フェローシップ賞を受賞

プレスリリース発表元企業:ネスレ日本 ネスレ ヘルスサイエンス カンパニー

配信日時: 2025-03-25 14:00:02



2025年2月14日と15日に横浜市で開催された『第40回 日本栄養治療学会※1学術集会(JSPEN2025)』にて、京都大学大学院消化管外科の上野 剛平先生の「胃癌術後患者に対する経口栄養補助剤の効果:多機関共同ランダム化比較試験」が2025年度フェローシップ賞※2を受賞しました。本研究は、京都大学消化管外科とその関連施設で構成される京都食道胃手術勉強会(代表:京都大学消化管外科教授 小濱 和貴先生)によって臨床研究法に基づく特定臨床研究※3として実施され、ネスレ日本株式会社 ネスレ ヘルスサイエンス カンパニー(本社:兵庫県神戸市、カンパニープレジデント:中島昭広、以下「ネスレ ヘルスサイエンス」 )は、本研究の実施に際し、国立大学法人京都大学との臨床研究契約に基づき、研究資金及び経口栄養補助剤を提供しました(本研究の計画や実施、発表に対して関与しませんでした)。

ネスレ ヘルスサイエンスは、科学的な根拠に基づき、患者や医療従事者の課題の解決に向けた栄養に関するソリューションを提供し続けることを目指しています。今後も、研究活動やその支援によって栄養療法の発展に寄与するとともに、科学的根拠に基づいた製品やサービス、情報提供を行っていきます。
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左:上野 剛平(うえの こうへい) 先生(京都大学消化管外科 医員)、右:錦織 達人(にしごり たつと) 先生(京都大学消化管外科 客員研究員、京都市立病院 総合外科 医長)


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※1 「JSPEN」日本栄養治療学会(英文名称 Japanese Society for Parenteral and Enteral Nutrition Therapy):
静脈経腸経口栄養を中心とする栄養療法及びそれらを支える基礎的栄養学全般に関する会員相互及び内外の関連学術団体との研究連絡、知識の交換、提携の場となることを通して、代謝及び栄養学の進歩普及に貢献するための事業を行い、学術文化の発展と医学及び医療の向上に資することで国民の健康と福祉に寄与することを目的としています。


※2 「フェローシップ賞」:栄養に関する研究を行う会員の国際的な活動を支援し、研究者の育成を目的とした、日本栄養治療学会が設定する賞です。受賞者は米国静脈経腸栄養学会(ASPEN)および欧州臨床栄養代謝学会(ESPEN)での発表の支援を受けます。https://www.jspen.or.jp/award-grant/fellowship-award


※3本研究に関する情報は臨床研究等提出・公開システムに登録されております(https://jrct.mhlw.go.jp/latest-detail/jRCTs051230012

<発表の概略>
胃癌術後患者に対する経口栄養補助剤の効果:多機関共同ランダム化比較試験
胃切除術後早期の体重減少は短期長期成績に影響を与える。そのため、術後に経口栄養補助食品(ONS)投与が試みられるが、風味などの理由でアドヒアランスは低いことが多い。その効果について検証したいくつかの臨床研究においても一定のコンセンサスは得られていない。本研究の目的は、炭水化物とたんぱく質を主としたシンプルなONSの胃癌術後体重減少に与える影響を明らかにすることを目的に全国19施設共同でランダム化比較試験を実施した。
【結果】
ONS群(62名)vs通常管理群(62名)で、患者背景に有意差は認めなかった。ONS群のONS摂取量は平均309ml(kcal)/日で、85%の患者が1日200kcal以上のONSを摂取できていた。術後8週目の体重減少率はONS群で有意に少なかった(-4.8% vs -6.4%、P=0.039)。握力や血液所見に有意差は認めなかったが、ONS群の総摂取エネルギー量は高い傾向にあり(23 vs 21 kcal/kg、P=0.111)、たんぱく質摂取量は有意に高かった(1.0 vs 0.8g/kg、P=0.006)。ランダム化後の有害事象の発生割合に両群間の差異は認めなかった(7% vs 11%、P=0.373)。QOLの評価項目では、不眠・食欲低下・下痢スコアがONS群で高かった。

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第40回日本栄養治療学会 学術集会 発表資料、主要評価項目:術後8週目の体重減少率(上野 剛平先生より提供)

【結論】
胃癌術後患者に対する炭水化物とタンパク質を主としたシンプルなONSのアドヒアランスは比較的高く、術後8週目の体重減少を抑制した。
演題名:胃癌術後患者に対する経口栄養補助剤の効果:多機関共同ランダム化比較試験
試験対象者:胃癌に対する根治的手術を実施した患者
評価項目:術前から術後8週間までの体重減少率(%)、握力、血液所見(ヘモグロビン、リンパ球数、アルブミン)、HRQoL(EORTC QLQ-C30、OG25)、食事摂取量、ONS摂取状況
発表者:上野 剛平(京都大学大学院 消化管外科)

[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/123851/66/123851-66-6458860df6311e97cdc2fb1254915897-320x320.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]ネスレ ヘルスサイエンス
■ネスレ ヘルスサイエンスについて

ネスレ ヘルスサイエンスは、2011年食品飲料業界のリーディングカンパニーである「ネスレ」によって創設された、先進的なヘルスサイエンスカンパニーです。世界140カ国以上で、12,000人以上の社員が在籍し、消費者向け健康製品、医療介護施設向け栄養補助製品、科学的知見を取り入れたビタミンやサプリメントなど、幅広いブランドを展開しています。「高い付加価値」と「グローバルな研究開発力」を強みとし、「栄養の力」を基軸に、総合的に健康をサポートする提案をしています。

■ネスレ ヘルスサイエンスのパーパスについて

ネスレ ヘルスサイエンスは、“Empowering healthier lives through nutrition(栄養を通じて、人々のより健康的な生活を支援すること)”をパーパスとしています。消費者、医療・介護現場が願う健康的な生活のため、高品質で科学的根拠に基づく栄養ソリューションを顧客に提供しています。

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