【大阪工業大学】酸性にするとパチンと消えるシャボン玉 ガスの運搬・放出が可能に
配信日時: 2024-07-10 14:00:00
大阪工業大学(学長:井上晋)応用化学科高分子材料化学領域の藤井秀司教授のグループが、高分子粒子で安定化させたシャボン玉(ガスマーブル)を利用し、気体のカプセル化、運搬・放出技術を開発しました。
【本件のポイント】
● 気体の運搬・放出は産業・学術両分野で注目の技術
● 酸性にすると割れて内部の気体を放出するシャボン玉(ガスマーブル)を開発
● 微小反応容器やマイクロ流路への利用も可能
作る楽しさや美しさから人々に愛されるシャボン玉。一般的にシャボン玉は、洗剤に含まれる界面活性剤分子が薄い水膜に吸着することで安定化しています。水が蒸発すると割れて、内部に含まれる気体(ガス)を放出しますが、その割れるタイミングをコントロールすることはできていませんでした。
本研究では、pHを変化させると水になじまない状態から水になじむ状態になる高分子粒子を水膜に吸着させ、酸性にすることで目的のタイミングで割り、内部のガスを放出することが可能なシャボン玉(ガスマーブル)の作製に成功しました。作製したガスマーブルは一般的なシャボン玉のように飛ばすことはできませんが、水面や固体面上において「水陸両用」で動かせることも明らかにしました。
本研究で開発した高分子粒子で安定化させたガスマーブルは、簡便に作製可能であり、作製を自動化することで大量生産も可能になると期待できます。また、内部に入れる気体や粒子の機能(香り、磁性など)により、ガスマーブルの機能を変えられる点が魅力的です。本研究で開発されたガスマーブルは、微小反応容器や、マイクロ流路における気体の運搬キャリアとして利用可能であると期待できます。
[画像: https://prtimes.jp/i/140284/34/resize/d140284-34-d63ea772bc30b0cdbea4-0.jpg ]
この成果は、日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(B)の支援を受けて得られたものです。学術雑誌Advanced Scienceに論文がオープンアクセスで掲載(2024年6月25日付)され、注目を集めています。
URL: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/advs.202404728
(DOI: 10.1002/advs.202404728)
本研究の動画がAdvanced ScienceのInstagramとXで公開されています。
https://www.instagram.com/reel/C8wdNFKNRqc/ (Instagram)
https://x.com/AdvSciNews/status/1806258730427646231 (X)
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