兪 敏浩教授の研究課題が公益財団法人大幸財団の研究助成事業に採択されました
配信日時: 2023-11-14 10:00:00
名古屋商科大学国際学部 兪 敏浩教授の研究テーマが、公益財団法人 大幸財団「第12回人文・社会科学系学術研究助成事業」に採択されました。
研究概要
テーマ「中華人民共和国のトップリーダーたちの対日認識と日中関係-毛沢東と鄧小平を中心に-」
中国のトップリーダーたちの対日認識がいかに形成され、中国の対日政策形成にいかなる影響を及ぼしたかについて、歴史的研究手法に基づいた検証作業を行うことを目的とした研究です。検討課題は二点あり、第一に、リーダーたちの対日認識の形成メカニズム、その歴史的連続性について解明します。第二に、リーダーたちの対日認識が中国の対日政策に及ぼす影響力と日中関係との連動性を明らかにすることです。研究から得られる知見は現在そして今後の中国の対日外交の研究にも一定の示唆を与えることが期待されます。
研究担当者
[画像: https://prtimes.jp/i/85831/154/resize/d85831-154-53915d1a49a3b2d6e87c-0.jpg ]
国際学部 教授 兪 敏浩(ユ ビンコウ)
1974年中国吉林省生まれ。1999年北京大学アジアアフリカ研究所修士課程卒業、2007年慶應義塾大学法学研究科政治学専攻後期博士課程単位取得退学。慶應義塾大学にて博士(法学)の学位を取得。人間文化研究機構地域研究推進センター研究員、慶應義塾大学東アジア研究所現代中国研究センター研究員を経て、現在名古屋商科大学国際学部教授。専攻は中国政治外交、東アジア国際関係論。主要論著に、『中国のリアルー人々は何を悩み、何を追い求めているのか』(編著、晃洋書房、2023年)、『東アジアのなかの日本と中国ー規範・外交・地域秩序』(共編著、晃洋書房、2016年)、『国際社会における日中関係―1978~2001年の中国外交と日本』(単著、勁草書房、2015年)など。
研究助成事業の目的
愛知県内の大学等学術研究教育機関に所属する研究者を対象に、人文・社会科学系の基礎的分野において、独創的視点に基づく顕著な業績を挙げつつある研究者、または萌芽を生み出しつつある研究者に対して、その研究を発展させるための研究費を、財団選考委員会の審査を経て助成する。
公益財団法人 大幸財団について
大幸財団は、1980年9月に愛知学芸大学(現在の愛知教育大学の前身名)名古屋施設整備後援会から土地その他の財産を継承し、それらを基本財産として、愛知県教育委員会の認可を経て設立されました。財団では主に、育英奨学事業、留学生助成事業、学術教育振興助成事業及び国際学術交流助成事業などへの助成、学術・文化講演会等開催事業などを行っています。
名古屋商科大学について
1953年の開学以来、世界標準の経営教育を追求しています。国内初となる3つの国際認証(トリプルクラウン)を取得している他、PIM(国際経営協会)の会員校。現在は5学部9学科2研究科を設置し、世界61カ国154校の提携校とともに交換留学や国際ボランティアなどを積極的に実施しており、ビジネススクール(経営大学院)は、QSグローバルMBAランキング2024において国内第1位を獲得しました。「THE(Times Higher Education ranking)」の2023年度日本版において、国際性の分野で東海北陸地区で3年連続第1位、国内では第15位にランクインしています。
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