ボッシュはJARWA監修の車体計測の手法を追加した新たな「CDRテクニシャン認定トレーニング」を4月25日より開始、毎月1回開催予定

プレスリリース発表元企業:ボッシュ株式会社

配信日時: 2022-03-08 13:30:00

ボッシュはJARWAと「事故車両の損傷度合いの判定」のデジタル化のため、搭載が義務化されたEDRの利活用を検討。
「事故車両の損傷度合い判定」のデータ構築のためEDRデータの読み出しに加え、物理的に車体測定を行うJARWA監修の機器「バランスゲージ」※1を採用。
多くのデータを収集するためEDR読み出しを専門とする「CDR※2テクニシャン認定トレーニング」に車体計測の手法を追加し4月25日より開始。


ボッシュ株式会社(代表取締役社長:クラウス・メーダー 以下 ボッシュ)は、このたび一般社団法人日本自動車車体補修協会(JARWA、吉野一代表理事)監修の車体計測の手法を追加した、新しい「CDRテクニシャン認定トレーニング」を4月25日より開始します。また、株式会社あいおいニッセイ同和自動車研究所の埼玉センターを会場に毎月1回、同トレーニングを開催する予定です。

これは、EDR(イベントデータレコーダー:自動車に搭載された「車速、加速度、シートベルト着用等を記録する事故情報記録装置」のこと)が、2021年9月30日「道路運送車両の保安基準及び道路運送車両の保安基準の細目を定める告示の一部改正」の交付(即日施行)により、2022年7月1日(金)以降に発売の新型車から順次の搭載を義務付けられたことを受けての取り組みです。

さて昨今、自動車事故検証の有力な証拠の一つとして注目されているEDRデータは、ボッシュのCDRアナリスト制度によって刑事、民事事故における調査手法が完全に確立されていることから、EDRの搭載義務化により今後益々の利活用が見込まれています。

しかし、EDRデータの更なる利活用、例えば「事故車両の損傷度合いの判定へのEDRデータの利活用(車体整備における修理金額の推定への利活用、中古車検査における修復歴判定への利活用など)」については、「物理的な損傷個所や損傷範囲をどのようにして特定するか」などの課題が存在します。

一方、EDRデータによる公平で透明性の高い事故解析をより一般的にするため「EDR読み出し拠点の全国規模の早期設置」が必要とされており、実際にEDRの読み出しを行う「CDRテクニシャン資格保持者数の早期確保」も大きな課題です。

これらの課題を解決すべく、ボッシュとJARWAは2021年8月2日(月)付けでJARWA内に設置した「EDRデータ利活用ワーキンググループ(WG)」にて検討を重ねて参りました。その結果、共同事業としてJARWA監修の車体計測の手法を追加した新たなCDRテクニシャン認定トレーニングを開始するに至りました。

具体的には、CDRテクニシャン認定トレーニングカリキュラムに「JARWAバランスゲージ」※1を用いた車体計測データの取得方法を追加し、「EDRデータ」と共に「車体計測データ」や「事故現状の写真データ」を指定の方法で取得するスキル及び取得したデータをサーバにアップロードするスキルをもつCDRテクニシャンを育成します。

併せて、CDRテクニシャンの育成や導入設備にコストを投じた整備工場、車体整備工場、中古車流通事業者、ロードサービス会社などのアフターマーケット事業者が、各種データの取得作業及び指定サーバへのアップロード作業を収益事業とできるよう、両者が中心となって関係各所と本事業のビジネスモデル化の推進を図り、「読み出し拠点の全国規模の早期設置」を推進します。

ボッシュは現在約270名のCDRアナリストに加え、1,000名規模のCDRテクニシャンを数年以内に育成する計画です。

JARWAは特別会員、正会員合わせ約30社、整備工場、車体整備工場などを一般会員とした約1,600工場のネットワークを有します。

今後、ボッシュとJARWAは、既設の「EDRデータ利活用ワーキンググループ(WG)」で「指定サーバにアップロードされたデータをステークホルダー間でシェアする仕組みのあるべき姿」に関する調査研究を行い、市場における各種データの利活用の促進を目指します。

※1 計測に使用する機器には「JARWAバランスゲージ」が推奨されています。:
https://jarwa.or.jp/info/upload/123/JARWA%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%80%8D%E3%81%AE%E6%96%A1%E6%97%8B%E3%82%92%E9%96%8B%E5%A7%8B%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%9920201207.pdf
※2 ボッシュ社製CDR:https://corporate.bosch.co.jp/news-and-stories/apcj-2018/apcj-2018-aa-01/

【トレーニングの問い合わせ先】
ボッシュサービスソリューションズ株式会社
研修事務局
電話:03-5213-6657
メール:boschservicesolutions.jp@jp.bosch.com

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