ヘリオス、がん免疫細胞「eNK」の体内分布測定法を確立、研究論文が国際学術誌に掲載
■DNA抽出を省く新たな定量評価技術、マウス試験で高い測定精度を確認
ヘリオス<4593>(東証グロース)は10月22日、独自開発のがん免疫細胞「eNK細胞」の生体内分布を評価する新たな測定法を確立し、研究論文が査読付き国際学術誌「Regenerative Therapy」に掲載されたと発表した。開発パートナーのAkatsuki Therapeuticsと進める細胞治療研究の一環で、マウスを用いた非臨床試験で測定法の有効性を確認した。
新たに確立した「Direct qPCR法」は、従来必要だったDNA抽出工程を省き、臓器や血液を溶解した試料から細胞数を直接定量する技術。従来法の課題だった作業負担や抽出効率のばらつきを抑えることを目的とする。研究では、人工多能性幹細胞(iPSC)由来の遺伝子改変NK細胞「HLCN061」を使用し、マウスへの静脈内投与後24時間にわたる体内分布を調べた。
■肺で最も高い細胞濃度を確認、がん免疫細胞療法の治験開始へ準備
測定結果では、すべての組織・血液試料で直線性を示す決定係数が0.99を超え、PCR増幅効率も90~110%の範囲に収まった。定量下限は肝臓、肺、腎臓、心臓で組織1ミリグラム当たり0.25細胞、血液では1マイクロリットル当たり0.3細胞となった。組織重量当たりの細胞濃度は肺が最も高く、血液からの消失が最も速いことも確認した。
eNK細胞は、遺伝子導入技術でがん細胞への攻撃能力などを強化した次世代の免疫細胞。これまでに肺がんや肝がん、中皮腫などの動物モデルで抗腫瘍効果を確認している。現在は開発パートナーが主導し、胸膜中皮腫を最初の対象疾患として治験開始に向けた準備を進めている。今回の研究では、確立した測定法が細胞治療製品の非臨床における生体内分布評価に適していると結論づけた。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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