米アンソロピック、7-9月期売上高は前期比45%増の168億ドル キャッシュフロー黒字に

2026年10月16日 10:15

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記事提供元:International Business Times

米アンソロピックは、7-9月期の売上高が168億ドル(約2兆6500億円)に達したことを投資家向け説明会で明らかにした。(Photo by Brecht Corbeel on Unsplash)

米アンソロピックは、7-9月期の売上高が168億ドル(約2兆6500億円)に達したことを投資家向け説明会で明らかにした。(Photo by Brecht Corbeel on Unsplash)[写真拡大]

 人工知能(AI)モデル「Claude」を開発する米Anthropic(アンソロピック)は、2026年第3四半期(7-9月期)の売上高が168億ドル(約2兆6500億円)に達したことをIPO(新規株式公開)を検討する投資家向け説明会で明らかにした。前四半期から約45%増加し、調整後ベースでは2四半期連続で黒字となった。キャッシュフローもプラスに転じた。

 Anthropicは14日、サンフランシスコの本社で非公開の投資家向け説明会を開き、最新の業績を示した。第2四半期(4-6月期)の売上高は116億ドル(約1兆8300億円)、第1四半期(1-3月期)は47億ドル(約7430億円)だった。

 第1四半期から第2四半期にかけて売上高は2倍以上に拡大したが、第3四半期の伸び率は約45%となり、四半期ベースの成長ペースは鈍化した。

 Axiosによると、第3四半期はキャッシュフローもプラスとなった。ただし、Anthropicは今回の説明に伴う詳細な四半期キャッシュフロー計算書を公表していない。

 投資家向けに示された財務情報では、調整後営業利益率は約11%だった。調整後利益は株式報酬など一部の費用を除外した指標であり、米国会計基準(GAAP)に基づく純利益とは異なる。

 AnthropicはIPOに向けた準備を進めており、11月の上場が視野に入っている。ただ、IPO価格などの最終条件は決まっておらず、上場手続きも完了していない。

■5月に650億ドル(約10兆3000億円)調達、評価額9650億ドル(約152兆円)

 Anthropicは2026年に大規模な資金調達を相次いで実施している。

 同社は5月28日、シリーズHで650億ドル(約10兆3000億円)を調達したと発表した。投資後の企業価値は9650億ドル(約152兆円)と評価された。アルティメーター・キャピタル、ドラゴニア、グリーンオークス、セコイア・キャピタルが主導した。

 当時、Anthropicの年間換算売上高(ランレート)は470億ドル(約7兆4300億円)を超えていた。年間換算売上高は、その時点の売上ペースを年間ベースに換算した指標であり、実際に1年間で計上した売上高ではない。

 同社は調達資金について、AIの安全性や解釈可能性に関する研究、Claudeの需要増加に対応するための計算能力の拡充、製品や提携関係の拡大に充てるとしていた。

 また、アマゾン・ドット・コムから最大5ギガワット(GW)、グーグルとブロードコムから5GWの次世代TPU(テンソル処理装置)の計算能力を確保する契約を結んだほか、米SpaceXともGPU計算能力を利用する契約を締結した。

 これに先立つ2月にはシリーズGで300億ドル(約4兆7400億円)を調達し、投資後の企業価値は3800億ドル(約60兆円)と評価された。当時の年間換算売上高は140億ドル(約2兆2100億円)だった。

■Claude Code、年間換算売上高25億ドル(約3950億円)超

 成長を支える製品の1つが、AIを使ったコーディング支援ツール「Claude Code」である。

 Anthropicが2月に公表した時点で、Claude Codeの年間換算売上高は25億ドル(約3950億円)を超えていた。法人向けサブスクリプション数は2026年初めから4倍に増加し、法人顧客がClaude Code売上高の半分以上を占めていた。

 Anthropic全体でも、年間100万ドル(約1億5800万円)以上を支出する法人顧客は500社を超えた。約2年前には十数社だった。

 Claudeの法人利用は金融業界にも広がっている。英金融大手バークレイズでは、Claudeを活用した社内のナレッジ支援システムを1万6000人以上の従業員が利用し、検索回数は100万件を超えた。

 バークレイズのグローバル・マーケッツ部門では、Claudeのモデルを使って1日約12万通の電子メールを分類・処理している。同社は2026年末までに、開発者の50%がClaude Codeを利用する体制を目指している。

■今後10年のAIインフラ関連支出、少なくとも5180億ドル(約81兆8000億円)

 急速な売上高拡大の一方、AnthropicはAIを動かす計算インフラにも巨額の資金を投入する。

 ロイター通信が非公開のIPO目論見書を基に報じたところによると、Anthropicは今後10年間にクラウド、計算能力、AIインフラ関連で少なくとも5180億ドル(約81兆8000億円)を支出する計画である。

 Anthropicは計算基盤を複数の企業に分散させている。アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を主要クラウド事業者兼トレーニングパートナーとしながら、グーグルのTPUやエヌビディアのGPUなども利用している。

 ClaudeはAWSの「Amazon Bedrock」、Google Cloudの「Vertex AI」、マイクロソフトの「Azure」を通じて提供されている。

 急成長を続ける売上高と黒字化への進展が示される一方、年間数百億ドル規模(円換算では数兆円規模)の売上高に対して今後10年で5000億ドルを超えるインフラ関連支出を計画しており、上場後の成長性と資本効率が投資家の焦点となりそうだ。

※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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