【どう見るこの株】スカラはV字回復業績と連続増配を見直し、スタンダード市場変更後の安値から底離れ
■市場変更後安値から反発、ダブルボトム形成で底上げを窺う
スカラ<4845>(東証スタンダード)は、前日1日に1円高の341円と、変わらずを含めて3営業日ぶりに小反発して引け、今年7月6日につけた東証スタンダード市場への市場区分変更後の安値322円から底離れする動きを窺わせた。同社株は、今年4月1日に東証プライム市場からスタンダード市場へ市場変更されたことなどが響き、市場変更後安値まで調整したが、その後発表した6月期決算で今期業績のV字回復と連続増配を予想。とくに年間配当利回りが東証スタンダード市場の高配当利回りランキングで第56位にランクアップすることが見直され、売られ過ぎ修正買いが再燃した。テクニカル的にも、市場変更後安値と8月安値327円でダブルボトムを形成して底上げし、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンドへの転換を示唆。足元では、この75日線へ下ヒゲを伸ばして下値を固めていることも手掛かり材料視されている。
■主力3事業の構造改革が進展し、積極的なM&A効果も上乗せ
同社の今2027年6月期業績は、売上収益101億円(前期比18.4%増)、営業利益8億5000万円(同62.5%増)、経常利益7億9000万円(同61.0%増)、純利益5億4000万円(同49.2%増)と、連続増収、大幅増益への転換が見込まれている。2024年6月期から推進してきた事業構造改革で、固定費の削減、不採算事業の縮小を進め、主力3事業であるDX(デジタルトランスフォーメーション)事業、人材事業、TCG(トレーディングカードゲーム)事業の安定した収益基盤の確立・強化が進展したことに加え、積極的なM&A効果が上乗せとなることなどが要因となる。今期のDX事業は、新サービスの展開やM&A効果で売上収益59億8000万円(同25.6%増)、営業利益5億6000万円(同25.6%増)を予想。人材事業は売上収益12億7000万円(同12.7%増)、営業利益1億9000万円(同15.2%増)、TCG事業は売上収益25億8000万円(同8.0%減)、営業利益4億円(同13.3%増)を予想している。
■HATOの業績寄与は未反映、年間18円へ連続増配を予定
M&Aでは、今年7月にトレーディングカードショップを展開するHATO(大阪市浪速区)の孫会社化と、POSシステムとAI技術に実績のあるテラ(神奈川県鎌倉市)の連結子会社化に向けた戦略投資を発表している。このうちHATOの業績寄与は今回の今期業績予想には織り込んでいないとしており、業績の上振れ要因となる。今期配当は、税引前利益の50%を配当性向の目安とする配当方針に従い、年間18円(前期実績17円)への連続増配を予定している。
■PER11倍、配当利回り5%台、割安修正相場への再発進を探る
株価は、東証スタンダード市場への市場変更に加え、前期業績の伸び悩みが響いて市場変更後安値322円へ調整し、HATOの孫会社化を材料にいったん349円と出直ったものの、再び327円まで調整してダブルボトムを形成した。同安値からは、今期業績のV字回復と連続増配を歓迎して市場変更後高値364円まで底上げし、25日線が75日線を上抜くGCを示現して上昇トレンドへの転換を示唆した。足元では75日線への下ヒゲで下値を確認中だが、PERは11.1倍、配当利回りは5.18%で、東証スタンダード市場の高配当利回りランキング第56位にランクインするなど割安感がある。市場変更後高値364円を上抜けば、年初来高値389円の奪回、さらに2025年8月高値442円を目指す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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