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Galaxy Z Fold8、iPhoneからの移行を簡素化 アプリ不要でパスワードやeSIMも転送

(Amanz/unsplash.com)[写真拡大]
サムスン電子は、Galaxy Z Fold8 Ultra、Galaxy Z Fold8、Galaxy Z Flip8に搭載した「One UI 9」で、iPhoneからGalaxyへのデータ移行機能を拡充した。iPhone側にSmart Switchアプリを追加することなく、QRコードを使って移行を開始できるほか、パスワードやパスキー、通話履歴、アクセシビリティ設定、eSIM情報なども転送対象に加わった。
新たな折りたたみモデルは、Googleが提供するQuick ShareのAirDrop対応機能もサポートする。対応するGalaxyとAppleデバイスの間で、専用のサードパーティ製アプリやクラウドサービスを介さずに写真や動画、文書などを共有できる。
日本では、SIMフリー版のSamsung Galaxy Z Fold8 Ultra、Galaxy Z Fold8、Galaxy Z Flip8が2026年8月7日に発売された。
■アプリを追加せずQRコードから移行
従来、iPhoneからGalaxyへ無線でデータを移行する際は、iPhone側にSmart Switchアプリをインストールする方式が用意されていた。One UI 9の新しい移行方法では、新しいGalaxyに表示されたQRコードをiPhoneで読み取ることで、別途アプリを追加せずに接続と転送を進められる。
移行できるデータには、写真、動画、メッセージ、連絡先、カレンダー、対応アプリなどに加え、パスワード、パスキー、通話履歴、アクセシビリティ設定、Wi-Fiネットワーク、eSIM情報が含まれる。実際に移せる項目は、端末、OSのバージョン、接続方法、各サービスの仕様によって異なる。
eSIM情報も移行対象となったことで、対応する通信事業者と契約であれば、既存のモバイル回線設定を新しいGalaxyへ引き継ぎやすくなる。eSIMの移行可否や手続きは通信事業者によって異なるため、利用前に契約先の対応状況を確認する必要がある。
新しい無線移行方式の利用条件は、受信側がAndroid 17以降、送信側がiOS 26.6以降である。中国本土を除く地域が対象となる。
■すべてのデータをそのまま移せるわけではない
Smart Switchは幅広いデータを扱えるが、iPhone内のすべての情報を完全に複製するものではない。転送方法によって対象項目が異なり、チャット履歴、暗号化またはデジタル著作権管理で保護されたメディア、アプリ内の個人データなどは移行できない場合がある。
iMessageの会話履歴もGalaxyへそのまま移行できない。SMSやMMSを含め、実際に転送されるメッセージの範囲はSmart Switchの画面で確認する必要がある。
App Storeで購入したアプリの利用権やアプリ内購入もAndroid版には引き継がれない。Smart Switchは、iPhoneで使っていたアプリに対応する無料のAndroidアプリを提示またはインストールする場合があるが、アプリ内データや購入履歴まで移行できるとは限らない。
日本向けのSmart Switchでは、LINEの全トーク履歴を移す場合、画面の案内に従って有線接続で進めるよう案内されている。ワイヤレス接続では一部のデータを正常に移行できない場合がある。
■Quick ShareがAirDrop対応、iPhoneとも直接共有
One UI 9を搭載するGalaxy Z Fold8シリーズでは、Quick Shareを通じて対応するiPhoneなどのAppleデバイスとファイルを共有できる。Galaxy側から写真や動画、文書を選んでQuick Shareを開き、近くのAppleデバイスを指定すると、相手側にAirDropの受信画面が表示される。
この相互運用機能はGoogleが提供しており、利用には対応端末と所定のソフトウェアが必要となる。サムスンが案内している要件は、Quick Shareアプリのバージョン13.8.51.27以降と、Google Play開発者サービスのバージョン26.11.xx以降である。端末同士をBluetoothの通信範囲内に置き、Wi-FiとBluetoothを利用できる状態にする必要がある。
Galaxy Z Fold8 Ultra、Galaxy Z Fold8、Galaxy Z Flip8、Galaxy S26シリーズは「iOSデバイスと共有」の対応機種に含まれる。サムスンは今後、対応するGalaxyモデルを拡大する予定だが、具体的な機種や時期は公表していない。
この機能は、Apple端末間で利用するAirDropと同じ操作体験を目指した相互運用機能だ。一方、サムスンとGoogleの公式案内では、通信に用いる詳細なプロトコルや実装の全体像は明らかにされていない。
■EUのデジタル市場法が促した相互運用性
EUのデジタル市場法では、Appleに対し、iOSとiPadOSが管理するハードウェアおよびソフトウェア機能について、開発者や企業との効果的な相互運用性を確保することが求められている。
欧州委員会が2025年に定めた措置には、高帯域のピアツーピアWi-Fi接続や近距離ファイル転送など、複数のiOS接続機能が含まれる。AppleもiOS 26以降で、対応機器やアプリが近距離の端末を発見し、インターネット接続やアクセスポイントを介さず通信するためのWi-Fi Awareフレームワークを提供している。
こうした制度と技術基盤は、異なるOSやメーカーをまたぐ接続機能を開発しやすくする流れにつながっている。ただし、GalaxyのQuick ShareとAirDropの相互運用機能について、サムスンはGoogleが提供する機能であると説明しており、Wi-Fi Awareを使った実装であるとは公式に明示していない。
■操作感もiPhoneユーザー向けに調整可能
One UI 9では、データの転送だけでなく、乗り換え後の操作環境も調整できる。スワイプジェスチャーやホーム画面のレイアウトを変更し、以前の端末に近い操作方法や配置へ整えられる。
サムスンのカスタマイズアプリ「Good Lock」を使えば、ホーム画面、アプリ切り替え画面、ナビゲーションなどをさらに細かく変更できる。iPhoneから移行した利用者は、慣れた操作を一部残しながら、段階的にGalaxyのインターフェースへ移行できる。
■乗り換え時の実務的な負担を軽減
Consumer Intelligence Research Partnersの調査では、2026年第1四半期にiPhoneを購入した人の87%が、それ以前にもiPhoneを使っていた。Android端末から移った購入者は12%で、残る1%はフィーチャーフォンや別のプラットフォームからの移行者、または初めてスマートフォンを購入した人だった。
この数値は、スマートフォン購入者全体の市場シェアではなく、新たにiPhoneを購入した回答者が直前に使っていた端末を示すものだ。OSをまたぐ乗り換えは、現在も購入者全体の一部にとどまっている。
One UI 9のSmart Switchは、認証情報の再設定や回線移行、アクセシビリティ設定の再構築といった手間を減らす。Quick ShareのAirDrop対応も、家族や友人、職場でiPhoneが使われている環境におけるファイル共有の負担を軽くする。
一方、チャット履歴やアプリ内データ、購入済みコンテンツなど、サービスやプラットフォームに結び付いた情報には引き続き移行上の制約がある。乗り換え前には、Smart Switchで移せるデータを確認し、重要なデータを個別にバックアップしておくことが必要だ。
■注目ポイントQ&A
●iPhoneとのQuick Share連携は、通常のAirDropと完全に同じ仕組みですか?
同じ操作感でファイルを送受信できる相互運用機能ですが、詳細な通信方式がすべて公開されているわけではありません。サムスンは、この互換機能をGoogleが提供していると説明しています。
●iPhoneからGalaxyへSmart Switchで移行できないデータは何ですか?
iMessageなどのチャット履歴、暗号化やデジタル著作権管理で保護されたメディア、アプリ内データなどは移行できない場合があります。App Storeで購入したアプリの利用権やアプリ内購入もAndroid版へ直接引き継ぐことはできません。
●日本でLINEのトーク履歴も移行できますか?
日本向けの案内では、LINEの全トーク履歴を移行する場合、データ送信後の案内に従って有線接続で進める必要があります。ワイヤレス接続では、一部のデータを正常に移行できない場合があります。
●Quick ShareのAirDrop対応機能は日本でも使えますか?
サムスンは日本向けにもQuick ShareとAirDropの連携機能を案内しています。提供状況は地域、端末、OS、アプリのバージョンによって異なる場合があるため、端末のQuick Share設定とソフトウェアの更新状況を確認してください。
●現在「iOSデバイスと共有」に対応しているGalaxy機種は何ですか?
2026年8月時点では、Galaxy Z Fold8 Ultra、Galaxy Z Fold8、Galaxy Z Flip8、Galaxy S26シリーズが公式の対応機種に含まれています。今後はほかのGalaxyモデルにも拡大される予定ですが、具体的な機種と時期は発表されていません。
元記事: Galaxy Z Fold8 Is First Samsung Phone to Move Passwords, eSIM, and AirDrop Access from iPhone
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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