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Google「Gemini 3.7 Flash」公開、コーディング性能を強化 年末まで特別価格

(Deepmind.google)[写真拡大]
米Googleは2026年8月13日(現地時間)、コーディングやAIエージェント向けの新モデル「Gemini 3.7 Flash」を一般提供した。前モデルのGemini 3.6 Flashから約3週間での投入となり、2026年12月31日までは入力100万トークンあたり0.75ドル、出力100万トークンあたり3.75ドルの特別価格で提供する。2027年1月1日から料金はそれぞれ1.50ドルと7.50ドルになるため、継続利用を検討する開発者や企業は通常価格を含めて費用対効果を評価する必要がある。
■ベンチマーク向上と評価結果の見方
Googleが公表した評価結果では、Gemini 3.7 Flashはコーディング、ウェブ開発、文書処理、業務ワークフローの各分野でGemini 3.6 Flashを上回った。ただし、ベンチマークの運営主体や評価条件はそれぞれ異なるため、数値だけでなく自社の用途に即した検証も必要となる。
コーディング能力を測る「FrontierCode 1.1 Main」では、3.7 Flashが43.6%、3.6 Flashが34.4%を記録した。長時間にわたるソフトウェアエンジニアリング課題を扱う「DeepSWE v1.1」では、3.7 Flashが65.3%、3.6 Flashが49.0%だった。FrontierCodeはコーディングエージェント「Devin」を開発するCognition、DeepSWEはAIデータ企業Datacurveによる評価である。
ユーザーによる比較評価を取り入れたArena.aiの「WebDev Arena」では、Eloスコアが1538から1588へ上昇した。複雑な文書の処理能力を測る「GDP.pdf」では22.0%から34.0%、実際のビジネスワークフローの完了能力を測る「AutomationBench」では17.0%から30.4%に向上した。
これらはGoogleが公表したベンチマーク結果であり、実際の業務における成功率を直接示すものではない。モデルの選定時には、利用するツールやデータ、プロンプト、実行環境をそろえた社内評価を併用することが重要になる。
入力にはテキスト、画像、音声、動画を利用でき、最大100万トークンのコンテキストウィンドウと最大6万4000トークンの出力に対応する。これらの上限はGemini 3.6 Flashと同等だ。
■複数ステップの実行とコード生成を改善
Gemini 3.7 Flashは完全に新しいベースモデルではなく、Gemini 3.6 Flashを基盤にアルゴリズムを改良したモデルである。Googleによると、開発者からのフィードバックを反映し、ソフトウェアエンジニアリング、ナレッジワーク、ウェブ開発の各ワークフローを改善した。
作業中に問題が発生した場合の対応力を高め、必要に応じてユーザーの意図を確認するほか、指示への忠実度や複数段階の計画、ツール呼び出しを改善したという。コードの初回生成精度や、参照画像やデザインシステムに沿ったUI生成能力も強化されている。
エージェント型の処理では、タスクを完了するまでのリトライや不要なツール呼び出しを減らせれば、出力トークンだけでなく、各ステップで再送する入力コンテキストも削減できる可能性がある。実際の削減量はタスク構成や実装によって異なるため、完了率、実行ステップ数、処理時間、総トークン数を併せて評価する必要がある。
■API料金と2027年以降の価格
2026年12月31日までのGemini APIの特別価格は、入力100万トークンあたり0.75ドル(約119円、1ドル=159円換算)、出力100万トークンあたり3.75ドル(約596円)である。Googleは、Gemini 3.6 Flashの当初価格の半額に当たると説明している。
2027年1月1日からは、入力100万トークンあたり1.50ドル(約239円)、出力100万トークンあたり7.50ドル(約1193円)となり、特別価格の2倍に引き上げられる。出力料金には思考用トークンも含まれる。円換算額は為替レートにより変動し、税金や利用経路によって実際の支払額が異なる場合がある。
開発者向けには、Google AI StudioのGemini API、Android Studio、Google Antigravityで利用できる。企業向けにはGemini Enterprise Agent PlatformとGemini Enterpriseアプリを通じて提供される。
■Gemini Sparkにも導入
Geminiアプリでは、パーソナルAIエージェント「Gemini Spark」でGemini 3.7 Flashの提供が始まった。Sparkはユーザーの指示のもと、Google Workspaceのアプリと連携し、ファイルの整理、メールの下書き、文書の更新といったタスクをバックグラウンドで実行する。
Googleによると、Sparkは160カ国以上のGoogle AI ProおよびUltraユーザーに提供されている。日本ではGoogle AI ProおよびUltraの日本語・英語ユーザーが対象で、Proユーザーへの提供は2026年7月末に順次始まった。
3.7 Flashへの更新により、Google Workspaceアプリとの連携やツール利用の精度が高まり、複数の作業を組み合わせたナレッジワークの効率が改善したという。Sparkは常にユーザーの指示のもとで動作し、支払いやメール送信などの重要な操作では事前確認を求める設計となっている。
■安全性評価と利用上の注意
Google DeepMindが公開したモデルカードによると、Gemini 3.7 Flashは推論、コーディング、エージェントによるツール利用、マルチモーダル処理、多言語性能、長いコンテキストなどについて評価されている。高リスク領域を含む安全性評価や、誤用を抑えるための緩和策も適用されている。
一方で、生成された内容が不正確になったり、指示を誤って解釈したりする可能性は残る。本番環境では、出力の検証、権限の制限、重要な操作に対する人間の承認、実行ログの記録などを組み合わせることが求められる。
■Gemini 3.5 Proは提供時期が未定
GoogleはGemini 3.7 Flashの発表で、旗艦モデル「Gemini 3.5 Pro」の一般提供日を明らかにしなかった。Googleは2026年5月のGoogle I/Oで、Gemini 3.5 Proを翌月に展開する方針を示していたが、8月13日時点でも一般提供されていない。
Bloombergの報道を伝えたReutersによると、Gemini 3.5 Proは当初6月の提供が予定されていたものの、特にコーディング能力の改善に時間がかかり、数カ月の遅れが生じている。Googleは7月、3.5 Proや更新版Flashモデルなどをパートナーとテストしていると説明していた。
Google DeepMindの製品ページでは、Gemini 3.5 Proは引き続き「coming soon」とされている。Gemini 3.7 Flashの特別価格が終了するまでに提供されるかどうかは、現時点で明らかになっていない。
■注目ポイントQ&A
●Gemini 3.7 Flashの特別価格はいつまで適用され、改定後はいくらになりますか?
特別価格は2026年12月31日まで適用され、入力100万トークンあたり0.75ドル、出力100万トークンあたり3.75ドルです。2027年1月1日からは、それぞれ1.50ドルと7.50ドルになります。
●公表されたベンチマークスコアは第三者によって検証されていますか?
評価ごとに運営主体や方式が異なります。FrontierCode 1.1 MainはCognition、DeepSWE v1.1はDatacurveが運営しています。WebDev Arenaはユーザーによる比較評価を利用しています。いずれの数値も、自社環境における業務の成功率を直接保証するものではありません。
●Gemini Sparkとは何ですか?また、日本では誰が利用できますか?
Gemini Sparkは、Google Workspaceのアプリと連携し、ユーザーの指示に基づいてタスクをバックグラウンドで実行するパーソナルAIエージェントです。日本では、日本語または英語を利用するGoogle AI ProおよびUltraユーザーが対象です。
●Gemini 3.5 Proは3.7 Flashの特別価格期間中にリリースされますか?
Googleは一般提供日を発表していません。Gemini 3.7 Flashの特別価格が終了する2026年12月31日までに提供されるかどうかも明らかになっていません。
元記事: Google Launches Gemini 3.7 Flash: Coding Gains at Half-Price Through Year-End
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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