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カバー、ホロライブの配信時間減少を認識 大型イベントとの両立へ運営体制を見直し
カバーは株主向けに公開したQ&A文書で、ライブや外部展開の多角化に伴い、所属タレントの日常的な配信時間が減少した傾向を認識していると説明した。同社は大型イベントの実施頻度を精査し、通常の配信活動と大型企画を両立できるよう、スケジュールやサポート体制を見直す方針だ。あわせて「ホロスターズ」の運営体制変更、「ホロアース」のサービス終了、星街すいせいの個人事務所「Studio STELLAR」との協業など、2026年に進めた事業再編についても説明している。
■配信時間の減少傾向を認識、大型イベントとの両立へ
VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバーは、2026年6月25日に開催した第10期定時株主総会で寄せられた質問への回答を8月12日に公開した。事前質問や当日質問など、計198項目への回答をまとめたものだ。
株主からは、ソロライブやユニットライブが増えた一方、通常の配信については総配信回数や総配信時間が低調だったように見えるとの指摘があった。これに対し、カバーは「ライブや外部展開の多角化に伴い、日常の配信時間が減少した傾向」を認識していると回答した。
今後は大型イベントの実施頻度を精査し、タレントが日常的な配信活動に注力できる環境と大型企画を両立できるよう、スケジュールやサポート体制を見直すとしている。
所属タレントの増加により、周年・生誕企画へのゲスト参加やダンスレッスンなどの稼働が増え、日常的な配信の頻度に影響する可能性についても質問が寄せられた。カバーは、タレントの稼働とコンテンツのバランスは重要だとし、稼働管理とサポート体制を強化する方針を示した。
■案件を断る意思の尊重と相談経路の整備
株主Q&Aでは、タレントが案件や企画を断る意思を実際に示しやすい環境になっているかという質問も取り上げられた。
カバーは、タレント本人の意思を尊重することをマネジメントの基本方針としており、案件や企画を相談する際は、マネージャーを通じて本人の意向を確認することを原則としていると説明した。一方で、制度として存在するだけでなく、実際に利用しやすいことが重要だとの認識も示した。
そのため、担当マネージャーを介さずに相談できる経路を含め、タレントが自身の意思や懸念を伝えやすい環境の整備を進めるとしている。健康管理についても、マネージャーによる日常的な状態把握や活動量の調整、休養期間の確保に加え、マネージャーを介さない相談窓口を設置しているという。
カバーは2024年10月、公正取引委員会から、外部クリエイターに発注書などの内容からは必要性が分からないやり直しを無償で行わせたとして、下請法に基づく勧告を受けた。また、下請代金の支払遅延についても指導を受けている。支払遅延に伴う遅延利息は、下請事業者29人に対して総額115万2,642円で、同社は2024年9月17日までに支払いを完了した。
■星街すいせいの「Studio STELLAR」と新たな支援体制
2026年3月22日に設立が発表された星街すいせいの個人事務所「Studio STELLAR」についても、カバーは株主向け資料で関係性を説明した。
星街すいせいは引き続きホロライブプロダクションに所属し、VTuberとしてのコラボレーションやグループ活動を継続する。一方、ソロアーティストとしての音楽活動、配信活動、新規グッズ販売、ファンクラブ運営などはStudio STELLARへ移行した。タレントマネジメントは株式会社NERDが担当し、カバーとの協業・連携体制の下でソロ活動を支援する。
カバーはStudio STELLARとの直接的な資本関係はなく、NERDとの関係についても互いの独立性を維持した共同事業だと説明している。
所属タレントが独立したマネージャーや外部の制作・事務スタッフを利用する場合については、機密保持、競業避止、利益相反などの条件や契約内容を踏まえて個別に判断する。特定の組織形態に固執せず、タレントの活動形態や特性に応じた体制を柔軟に構築する方針だ。
■ホロアース終了で約32億円の特別損失、ホロスターズは個人活動を主軸に
男性VTuberグループ「ホロスターズ」について、カバーは2026年4月3日、会社主導によるグループ全体の活動を一区切りとし、個人活動を主軸とする運営体制への変更を発表した。一部の会社主導施策や自社スタジオを利用した配信、新規グッズ、オリジナル楽曲の制作などについては、サポートを制限または終了している。
その後、所属タレントとの個別協議を経て、花咲みやび、岸堂天真、律可、アルランディス、水無世燐央、影山シエンの6人が、2026年6月から7月にかけて配信活動を終了した。
カバーは株主向け資料で、この体制変更を男性タレント事業からの単純な撤退ではなく、固定費を最適化し、限られた経営資源を再配分するための再編と説明している。ホロスターズEnglishは今回の変更に含まれず、別プロジェクトとして活動を継続している。
メタバースプロジェクト「ホロアース」は、2026年6月28日午後9時にサービスを終了した。カバーは終了に伴い、約31億9,900万円の特別損失を計上した。ホロアースの見直しで生じた人材や技術などの経営資源は、既存事業やタレントのサポート体制強化に再配分している。
2026年4月からは、代表取締役社長の谷郷元昭氏がタレントマネジメント部門を直接統括する体制へ移行した。タレントの活動歴が長くなり、ライフステージや必要なサポートが多様化する中、現場の課題を経営判断や支援へ速やかにつなげることが狙いだ。
元記事: Cover Corp Admits Hololive Streaming Hours Fell to Fund Live Event Push
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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