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DCドラマ『ウォラー』『パラダイス・ロスト』が優先開発から外れる、正式中止ではないとの報道

Waller, one of the DCU series that were going to be launched on HBO. (Dc.com)[写真拡大]
ジェームズ・ガンとピーター・サフランが率いるDCスタジオで開発されてきたドラマ『ウォラー(原題)』と『パラダイス・ロスト(原題)』が、現在の優先開発ラインから外れたと複数の米メディアが報じた。両作は積極的に制作へ向けて進んでいる状態ではないものの、正式な中止が発表されたわけではなく、将来再び動き出す可能性は残されている。
■「極めて開発中」から優先開発の対象外へ
The Anklerは2026年8月12日、『ウォラー』と『パラダイス・ロスト』がDCスタジオで進行していないと報じた。Varietyも、両作がスタジオの優先案件ではなくなり、積極的に開発されていないことを確認している。ただし、いずれもシリーズとして正式発注された作品ではなく、DCスタジオは報道についてコメントしていない。
Entertainment Weeklyによると、『ウォラー』はHBOで積極的な開発対象ではなくなり、優先順位が下がった一方、DCスタジオ内には企画が残されているという。『パラダイス・ロスト』もHBOでは現在進行していないが、将来的に実現する余地まで否定されたわけではない。したがって、現時点の状況は「正式な制作中止」よりも「優先開発から外れた保留状態」と表現するのが適切だ。
『パラダイス・ロスト』は、2023年1月に発表されたDCU第1章「ゴッズ・アンド・モンスターズ」の企画の一つだ。ワンダーウーマンことダイアナ・プリンスが誕生する以前のセミッシラを舞台に、女性だけが暮らす島の起源と政治的な駆け引きを描く作品として紹介されていた。
2026年2月に企画停止の噂が浮上した際、ガンはThreadsで否定。4月27日にも「極めて開発中(in extreme development)」と説明していた。その後、キラ・スナイダーとジャネット・リンが脚本家として参加したと報じられたが、脚本家の参加はシリーズの正式発注や制作開始を保証するものではない。
『ウォラー』は、ヴィオラ・デイヴィス演じるアマンダ・ウォラーを主人公とする『ピースメイカー』のスピンオフとして構想された。クリスタル・ヘンリーとジェレミー・カーヴァーが脚本を担当し、『ピースメイカー』の登場人物も参加する予定だった。
ガンは2025年8月、企画について「取り組んでいる」と述べる一方、開発が速く進んでいる作品ではないことも認めていた。今回の報道により、少なくとも当面は積極的な制作段階に進まないことが明らかになった。
■企画後退の理由は明らかにされず
両作が優先開発から外れた具体的な理由は公表されていない。DCスタジオは当初から、発表済みのラインナップを固定された公開予定表として扱わず、完成度の高い脚本が整ってから制作を正式に承認する方針を示してきた。
HBO側もDC作品を過去の発表内容だけで自動的に制作するのではなく、脚本や企画ごとに判断する姿勢を取っている。このため、初期ラインナップに含まれていたことや脚本家が参加していたことだけでは、シリーズ化が確約されたことにはならない。
映画『スーパーガール』は、約1億7,000万ドル(約270億円、1ドル=159円換算)の製作費に対し、2026年8月中旬までの世界興行収入が約1億2,630万ドル(約201億円)となっている。ただし、この興行成績が『ウォラー』や『パラダイス・ロスト』の開発後退を直接引き起こしたと、DCスタジオやHBO、主要な業界メディアが確認した事実はない。
■WBD買収手続きが続くなかでの方針転換
DCスタジオの親会社であるワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)をめぐっては、パラマウント・スカイダンスが2026年2月27日に買収合意を発表し、WBDの株主も4月23日に承認した。
一方、米国の12州が買収差し止めを求める反トラスト法訴訟を起こしており、審理は2027年3月に予定されている。両社は、訴訟に判断が示されるか、2027年6月1日を迎えるまで統合を完了しないことで合意している。
買収完了前の契約には一定の制限が設けられているが、今回の2作品がその制限によって保留されたと公式に説明されたわけではない。買収手続きと企画後退を直接の因果関係として結び付けることはできず、具体的な判断理由は不明のままだ。
ガンとサフランの今後の契約や、買収後のDCスタジオの運営方針についても、確定的な情報は示されていない。現在進行している作品の成績が将来の投資判断に影響する可能性はあるものの、個々の未発表企画がどのように扱われるかは、その時点の脚本や制作体制、市場環境によって判断されることになる。
■両作で予定されていた物語
『ウォラー』では、『ピースメイカー』シーズン1の結末を受け、アマンダ・ウォラーと娘レオタ・アデバヨの関係が描かれる予定だった。ウォラーは超能力を持たない政府高官でありながら、情報力と政治的な影響力を使い、危険な犯罪者からなるタスクフォースXを指揮する人物だ。
ヴィオラ・デイヴィスは、映画『スーサイド・スクワッド』、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』、ドラマ『ピースメイカー』などで同役を演じてきた。実績ある俳優を主人公に据え、ウォラーの行動や家族関係を掘り下げる企画として期待されていた。
『パラダイス・ロスト』は、ワンダーウーマン誕生以前のセミッシラを描く前日譚だった。公式発表では「女性だけが暮らす島の起源と政治的陰謀」に焦点を当て、『ゲーム・オブ・スローンズ』を思わせる政治ドラマになると説明されていた。
ただし、登場人物、派閥、政治制度、具体的なストーリーなどは正式に発表されていない。現段階で確認できるのは、セミッシラの歴史と政治的な駆け引きを扱う構想だったことまでである。
DCUでは次の実写ドラマ『ランタンズ』が、米国で2026年8月16日午後9時(東部時間)にHBOとHBO Maxでスタートする。日本では8月17日からHBO Max on U-NEXTで独占配信される予定だ。
『ランタンズ』では、カイル・チャンドラー演じるハル・ジョーダンと、アーロン・ピエール演じるジョン・スチュワートが、米国の地方で起きた殺人事件を捜査する。『ウォラー』と『パラダイス・ロスト』が再び優先開発の対象となるかどうかは、現時点では明らかになっていない。
■注目ポイントQ&A
●『ウォラー』と『パラダイス・ロスト』は正式にキャンセルされたのですか?
正式な中止は発表されていません。複数の米メディアは、両作が優先案件ではなくなり、積極的に開発されていないと報じています。一方、DCスタジオ内には企画が残され、将来再開する余地があるとの報道もあります。
●映画『スーパーガール』の興行不振が原因なのですか?
両作が優先開発から外れた理由は公表されていません。『スーパーガール』の世界興行収入が製作費を下回っていることは確認できますが、その成績が両作の判断に直接影響したとする公式発表や確認済みの報道はありません。
●パラマウントによるWBD買収はDCスタジオに影響していますか?
買収手続き中のWBDには契約上の制限がありますが、『ウォラー』と『パラダイス・ロスト』がそのために保留されたとは確認されていません。買収を両作の開発後退の直接的な原因と断定することはできません。
●『ランタンズ』は日本でいつ配信されますか?
日本では2026年8月17日からHBO Max on U-NEXTで独占配信される予定です。米国では前日の8月16日にHBOとHBO Maxで放送・配信が始まります。
元記事: Gunn’s ‘Extreme Development’ Claim Aged Badly: Waller and Paradise Lost Dead at HBO
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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