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沼津アーケード名店街に新ランドマーク、複合施設に着工 2028年度完成へ
静岡県沼津市の中心市街地にある沼津アーケード名店街(沼津市町方町)で商業と住宅の複合施設起工式があり、建設工事が始まった。地元の再開発組合が「町方町・通横町第一地区第一種市街地再開発事業」で進めているもので、完成目標は2028年度。地元商業者らは新しい街のランドマークに育てることにしている。
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建設場所はJR沼津駅から南へ約600メートル、1954年に日本初の公共歩廊が連続する商店街として誕生した沼津アーケード名店街の一角。1954年建築の3階建て共同ビル跡地周辺約1.3ヘクタールに鉄筋コンクリート地下1階、地上10階建て延べ約1万2,400平方メートルの複合施設を整備している。
1階は店舗と住宅共用部、店舗と連続したオープン空間の地域開放スペース、2階以上は105戸が入居する住宅が入る。施設の外観は1~3階に以前の建物の面影を残し、地域の歴史を受け継ぎながら、新時代へ向かうランドマークの景観を創出する。
起工式には、再開発組合と沼津市の関係者、工事業者、静岡県選出国会議員ら約80人が出席し、頼重秀一沼津市長が「中心市街地更新の先陣を切る事業。次の100年の計を立てるまちづくりを着実に進める」とあいさつした。
沼津アーケード名店街は市の中心市街地を支える商店街の一つになってきたが、施設の老朽化や来街者の減少という課題に直面し、市民の暮らしを支える機能と来街者の回遊性向上を目指して2018年、地権者らが再開発組合を設立した。2024年には権利変換計画の認可を受けている。
組合には建設大手のフジタと不動産開発ミラースホールディングスグループのタカラレーベンが組合員、特定業務代行者として参画している。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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