アミタHD、キユーピーと味の素が協働で取り組む「使用済みマヨネーズボトル回収の実証実験」拡大へ

2025年6月23日 12:33

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

■2025年7月から回収拠点を川崎市内の3店舗に拡大

 アミタホールディングス<2195>(東証グロース)は、幹事を務める「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」(CLOMA※1)のワーキンググループにおいて、キユーピー<2809>(東証プライム)、味の素<2803>(東証プライム)が協働する「使用済みマヨネーズボトル回収の実証実験」に参画している。

 このプロジェクトは、2024年7月1日から、資源循環の実現に向けた分別回収を、イトーヨーカ堂(東京都品川区)と連携し、イトーヨーカドー溝ノ口店(神奈川県川崎市)で実施している。現在、技術検証に取り組んでおり、今回現時点での進捗と同プロジェクトの継続・回収対象店舗の拡大について発表された。

※1 CLOMA:クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(Japan Clean Ocean Material Alliance) プラスチック資源循環の未来像を通して海洋プラスチックごみ問題の解決を目指す企業アライアンス。(2025年6月1日時点:会員467社・団体、オブザーバー12団体、自治体16団体が参加)

■同プロジェクトについて

 このプロジェクトは、海洋プラスチックごみの削減と資源循環の実現を目指し、CLOMAのワーキンググループ内で立ち上げられた。2024年からはポリエチレン(PE)素材のボトルを対象に、洗浄済みボトルの店頭回収や状態確認を通じた技術検証が開始された。そして、現在、生活者の協力を得ながら、「ごみ」ではなく「資源」としての意識を育み、持続可能な循環モデルの社会実装に向けた取り組みを進めている。

■アミタの役割

 同社は2020年よりCLOMAに参画し、幹事企業として、動脈産業(製造・販売等)と静脈産業(回収・リサイクル等)をつなぐネットワークの構築や、業種横断の連携促進に取り組んでいる。このロジェクトでは、関係行政との調整や法制度に基づく実務的なアドバイスなど、円滑なプロジェクト運営を支える役割を果たしている。また、再資源化の可能性を拡大するため、地域の協力事業者や回収・再生工程に関わる新たなパートナーの発掘と連携にも努めている。

■実証実験の結果

 約1年間にわたる実証実験では、回収品の約90%がマヨネーズボトルであり、そのうち99%以上が良好に洗浄された状態であった。月間回収本数も開始当初月と比べ2025年4月の実績は約2.6倍に増加している。一方、「油なので洗っても落ちにくい」という先入観や回収拠点へのアクセスの問題など、今後の改善に向けた課題が見えてきた。

 今後2025年7月以降、このプロジェクトは回収期間を2025年7月1日(火)~2026年6月30日(火)、回収拠点をイトーヨーカドー溝ノ口店、イトーヨーカドー川崎店、ヨークマート川崎野川店、回収対象を家庭で使用したマヨネーズボトル(キユーピー、味の素以外の製品も含む)として、さらなる実証を重ねていく方針である。

 アミダHDは今後も、同様の形状・材質を持つプラスチック製容器のリサイクルに向けた課題抽出や、社会全体の資源循環モデル構築に貢献していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

【関連記事・情報】
【株式市場特集】「貯蓄から投資へ」を後押しする高配当銘柄の魅力、証券・銀行株も安定運用の選択肢に(2025/05/16)
【株式市場特集】自己株式取得に高まる市場の期待、ETF買い終了後の「最後の防波堤」か(2025/05/26)
【株式市場特集】与野党一致の消費税減税政策、関連銘柄の投資機会が到来(2025/05/12)
【株式市場特集】年初来安値更新銘柄の決算に注目、リターン・リバーサルに期待(2025/04/28)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事