NY株式:NYダウは62ドル安、長期金利上昇を警戒

2024年2月27日 06:44

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記事提供元:フィスコ

*06:44JST NY株式:NYダウは62ドル安、長期金利上昇を警戒
米国株式市場は下落。ダウ平均は62.30ドル安の39,069.23ドル、ナスダックは20.57ポイント安の15,976.25で取引を終了した。

先週の相場の流れを継いで半導体セクターへの期待に買われ、寄り付き後、上昇。その後、過去最高値付近からの利益確定売り意欲も強く、ダウは下落に転じた。ナスダックも長期金利の上昇に連れ失速し、プラス圏を維持できず下落で終了。セクター別では自動車・自動車部品や不動産管理・開発が上昇した一方で、メディア・娯楽が下落した。

ディスカウント小売のウォルマート(WMT)は1株を3株にする株式分割を実施すると発表し、上昇。また、クラウド型ソフトウエア会社のセールスフォース(CRM)はアナリストの目標株価引き上げで上昇した。また、半導体メーカーのマイクロン・テクノロジー(MU)はエヌビディア(NVDA)の人工知能(AI)向け半導体に使用する高性能メモリー「HBM3E」の量産を開始すると発表し、上昇。宅配ピザ会社のドミノ・ピザ(DPZ)は第4四半期の既存店売上が予想を上回ったほか、増配や追加自社株買いが好感され、上昇した。

検索会社グーグルを運営するアルファベット(GOOG)はグーグルのAI言語モデル「Gemini」における情報源の信頼性に懐疑的見方が広がったほか、生成AIを巡る検索事業へのリスクに懸念が広がり、大きく売られた。スーパーマーケットを運営するクローガー(KR)は連邦取引委員会(FTC)が同社の同業アルバートソンズ(ACI)買収阻止するため連邦裁判所に提訴したことが嫌気され、下落。アルバートソンズ(ACI)は小幅高。著名投資家バフェット氏が運営する保険のバークシャー・ハサウエイ(BRK)は第4四半期決算で営業利益増加を好感した買いに上昇で始まったが、その後売りに転じた。

オンライン会議プラットフォームを提供するズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)は取引終了後に四半期決算を発表。1株利益見通しが予想を上回ったほか、自社株買い計画が好感され、買われている。


(Horiko Capital Management LLC)《ST》

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