18日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で反発、買い戻し優勢

2024年1月18日 16:52

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記事提供元:フィスコ

*16:52JST 18日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で反発、買い戻し優勢
18日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比12.17ポイント(0.43%)高の2845.78ポイントと反発した。


自律反発狙いの買いが優勢となる流れ。上海総合指数は前日、約3年8カ月ぶりの安値を付けたとあって、値ごろ感が着目されている。指数は一時2.6%安と売られたものの、引けにかけてプラスに転じた。もっとも、上値は限定されている。中国経済の先行き不透明感が重しとなった。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が8.4%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が8.1%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が3.3%高、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が3.1%高で引けた。


ソーラー発電関連株も物色される。隆基緑能科技(601012/SH)が7.0%、弘元緑能(603185/SH)が6.7%、通威(600438/SH)が5.7%、福莱特玻璃集団(601865/SH)が1.9%ずつ上昇した。複数のアナリストは、「2024〜25年にかけて、エコ発電の規模は拡大する」との分析を明らかにしている。


消費関連株もしっかり。免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が6.3%高、食品の仏山市海天調味食品(603288/SH)が3.0%高、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が2.1%高、小売の王府井集団(600859/SH)が1.8%高、自動車の長城汽車(601633/SH)が1.3%高で取引を終えた。金融株、軍事関連株、医薬株、運輸株なども買われている。


半面、素材株の一角は安い。鉄鋼の馬鞍山鋼鉄(600808/SH)が3.3%、セメントの福建水泥(600802/SH)が2.9%、非鉄の廈門タングステン業(600549/SH)が1.3%ずつ下落した。エネルギー株、不動産株、公益株も売られている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.06ポイント(0.47%)高の225.47ポイント、深センB株指数が6.94ポイント(0.68%)安の1021.00ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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