東京・田町駅西口の田町タワーが完成、商業エリアの店舗が順次オープンへ

2023年9月25日 16:33

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完成した田町タワー(徳栄商事発表資料より)

完成した田町タワー(徳栄商事発表資料より)[写真拡大]

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 田町ビル、徳栄商事、三菱重工が東京都港区のJR田町駅西口で整備を進めてきた複合ビルの田町タワー(港区芝)が、25日に完成した。本格開業は11月末の予定だが、ビル内の商業エリア「田町タワーモール」では、店舗が27日から順次先行オープンする。

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 田町タワーは、江戸時代の薩摩藩蔵屋敷跡に当たる約8,600平方メートルの敷地に整備された地下2階、地上29階建て延べ約11万2,000平方メートル。建物の高さは156メートルになる。2階デッキが隣接する森永ビルのペデストリアンデッキと接続され、JR田町駅直通となるほか、敷地内へ直接つながる都営地下鉄三田駅のA5・A6出口も開設される。

 このうち、地下1階から4階までが田町タワーモールと命名された商業施設で、それ以外は約6万平方メートルのオフィスが入る。田町タワーモールにはカフェやレストラン、スポーツジム、クリニックなど約20店が入居する予定。さらに、2駅に至近の立地であることから、施設内に駅前の滞留スペースが設けられ、イベント会場や憩いの場所として使用される。

 先行開業するのは、27日にカフェの「スターバックス」、10月に中華そばの「田中そば店」、そばの「肉蕎麦トムラウシ」、11月に肉バルの「銭場精肉店」、タイ料理の「ジャスミンタイ」、ボルダリングジムの「ディーボルダリング」、中華料理の「広州広場」など。

 オフィス街の田町駅周辺は近年、多数の再開発計画が始動し、大きな変貌を遂げようとしている。2020年に複合施設の「ムスブ田町」が開業したのをはじめ、オフィスと住宅で構成される「東京三田ガーデンタワー」が2023年に竣工した。今後は東京工業大学田町キャンパス土地活用事業などが予定され、開発ラッシュの様相を示している。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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