双日、ケニアで即席麺事業に参入 東アフリカでシェア20%目指す

2023年6月26日 08:26

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販売する商品パッケージ。(画像: 双日の発表資料より)

販売する商品パッケージ。(画像: 双日の発表資料より)[写真拡大]

  • ケニアで即席麺nalaを試食している様子。(画像: 双日の発表資料より)

 双日(東京都千代田区)は23日、ケニアで即席麺の製造販売事業に参入すると発表した。高い経済成長を続ける東アフリカ地域で、2026年に即席麺市場シェア20%を目指すと言う。

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 ケニアの石油精製会社Kapa Oil Refineries Limited(以下、KORL)と共同で、即席麺の製造販売事業を展開する合弁会社を設立し展開する。6月中に、東アフリカ地域で人気の高いチキン味の即席麺「nala」の販売を、ケニアで開始する。

 タイの即席麺の製造販売大手タイプレジデントフーズと、商品の共同開発を行っている。世界各国の市場に合わせた商品開発を得意とする企業で、同社から品質管理や製造技術の指導を受けるなどする。

 KORLは東アフリカ地域に販路を構築しており、双日はグローバル市場において製造から販売までの一気通貫のバリューチェーンを築いた経験がある。両社の強みを活かして、東アフリカ地域でのシェア獲得を目指す。

 東アフリカ地域は2022年の実質GDP成長率が4.4%、2023年は5.1%が見込まれている。今後も市場拡大が続くと見られ、経済成長に伴い食生活も多様化している。

 双日は合弁会社を通して、東アフリカを皮切りにアフリカ全域で食品製造や流通、小売り事業の展開を広げていきたい考えだ。

 尚、東アフリカ地域の2022年の即席麺市場は3700万ドル。毎年平均20~30%のペースで成長が続いている。

 KORLはケニア最大の石油精製会社。原油の精製やガソリン、ディーゼル燃料、ジェット燃料などの製造を行っているほか、植物油やマーガリン、石けん・洗剤など消費財の製造も手掛けている。双日とは2018年に合弁会社を設立。石油製品の製造や輸送、マーケティングを共同で行っている。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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