飲食店予約・顧客管理:テーブルチェックが「日本初」の公式連携した、ミシュランガイドの氏素性

2023年4月25日 08:24

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ミュシュランガイドとテーブルチェックのイメージ。(画像: TableCheckの発表資料より)

ミュシュランガイドとテーブルチェックのイメージ。(画像: TableCheckの発表資料より)[写真拡大]

 飲食店向けの予約・顧客管理システムを提供するテーブルチェックから4月17日、興味深いタイトルのリリースが届いた。『ミュシュランガイド公式ウェブサイトからも予約可能に/ テーブルチェック、「ミシュランガイド」と公式提携』。内容は要約すると、以下のようになる。

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★テーブルチェックが、ミシュランガイドと国内初の公式連携を開始。4月27日からミシュランガイドの公式ウェブサイト上の予約ボタンから、掲載レストランをネット予約することができる。

★まずは日本国内のテーブルチェック加盟店を活用。ミシュランガイド公式ウェブサイトに掲載されている店(約110店)が対象となる。今後は、他のエリアでの連携を順次進めていく。

★テーブルチェックは18カ国の言語に対応しており、インバウンダーが勢いを取り戻しつつある中でグローバルな優良ゲストと飲食店をむすぶ効果が期待できる。

 テーブルチェックの多彩なビジネス展開に、まずは感心した。と同時に「そもそもミシュランとは」に、興味にそそられた。

 当家の同居人なども、「1度はミシュランの3つ星レストランで食事をしたい」などと嘯く。

 私も数あるグルメガイドのなかで、ミシュランガイドが「別格視」されていること承知している。そしてその生みの親が、1989年にフランスのタイヤメーカー:ミシュラン(現在、世界最大級)であることも認識していた。

 しかしタイヤメーカーがどんな経緯で世界的なグルメガイドを生み出したのかは、今回のリリースをキッカケに調べるまで全く知らなかった。

◆ミシュランガイドの初版は、1900年夏にフランスで発行された。無料の配布先はドライバーだった。「パンクに備えたタイヤの修理法」「ガソリンスタンドや自動車修理工場のリスト」「食事が楽しめるレストラン」「遠方へのドライブでも困らない宿泊施設」etcが、紹介されていた。車社会の到来を象徴する形で、製作・登場した。

◆それがレストランガイドに姿を変えたのは(何故かは未だ不明)、1923年。31年にフランスの地方版で、例の「2つ星」「3つ星」が付記されるようになった。ちなみに「★1つは、そのカテゴリーの特に美味しい料理を提供する店」「★2つは、遠回りしてでも訪れる価値のある料理が食べられる店」「★3つは、そのために旅行に出かける価値のある卓抜した料理に出会える店」を示しているとされる。

◆海外版の第1号は、1904年のベルギー。欧州での発行国がじわじわと広がり、2005年に米国版が、そして日本版は2007年。

 昨年発行された『ミシュランガイド東京2023』には、422店が掲載されているという。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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