イオンウエルシア九州が1号店、大野城市で4月開店へ スーパーとドラッグストア融合

2023年3月25日 09:41

印刷

ウエルシアプラス大野城若草店のオープンイメージ(イオン九州発表資料より)

ウエルシアプラス大野城若草店のオープンイメージ(イオン九州発表資料より)[写真拡大]

 イオンウエルシア九州は、1号店を4月6日に福岡県大野城市で開店する。「ウエルシアプラス大野城若草店」(大野城市牛頸)で、生鮮スーパーとドラッグストアを融合させた商品構成とし、九州が本拠のコスモス薬品に真っ向勝負を挑む。

【こちらも】福岡市に研究開発次世代拠点「いとLab+」、商業施設などと同時に4月8日開業へ

 イオンウエルシア九州は、イオングループのイオン九州とウエルシアホールディングスが、2022年9月に共同出資して設立した新会社。ウエルシアプラス大野城若草店は、JR鹿児島本線に水城駅から南西へ車で10分ほどのマックスバリュエクスプレス若草店跡に立地する。売り場面積約1,000平方メートルで、約100台分の駐車場を確保する。

 総合スーパーとドラッグストアが手を組んだ店舗とあって、一般のドラッグストアにない生鮮食品、惣菜など充実した食料品と豊富な品ぞろえの医薬品、日用雑貨を柱にした商品構成。店内には調剤の「ウエルシアプラス薬局大野城若草店」を併設する。

 ウエルシアホールディングスは売上高1兆円を達成し、ドラッグストア業界のトップを走っているが、九州は業界4位のコスモス薬品の本拠地。コスモス薬品は安さと豊富な品ぞろえの食品で急成長を続けており、業界の台風の目になっている。本拠地の九州で圧倒的な強みを持つのも大きな特徴だ。

 イオンウエルシア九州は、出資額4億5,000万円のうち、イオン九州が51%、ウエルシアホールディングスが49%を拠出して設立された。コスモス薬品の牙城にくさびを打ち込む狙いがあり、コスモス薬品にない生鮮食品を前面に打ち出したスーパーとドラッグストアの融合店を福岡県内で展開。その後九州全域に店舗網を広げる考えだ。2030年までに200店を出店し、売上高1,800億円を目指している。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事