日産、新電動パワートレインの試作ユニット公開 19年比でコスト30%削減へ

2023年3月12日 15:52

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日産で開発中の3-in-1(左)と5-in-1(画像: 日産自動車発表資料より)

日産で開発中の3-in-1(左)と5-in-1(画像: 日産自動車発表資料より)[写真拡大]

  • 3-in-1の詳細(画像: 日産自動車発表資料より)
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  • 3-in-1(画像: 日産自動車発表資料より)
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  • 5-in-1の詳細(画像: 日産自動車発表資料より)
  • 5-in-1の詳細(画像: 日産自動車発表資料より)
  • 5-in-1(画像: 日産自動車発表資料より)
  • 5-in-1(画像: 日産自動車発表資料より)

 日産自動車は9日、新開発中の電動パワートレイン「X-in-1」の試作ユニットを公開した。電気自動車(EV)とe-POWERの主要部品を共有化し、モジュールとしたものだ。

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 今回された試作ユニットは、モーターやインバーター、減速機をモジュール化したEV用「3-in-1」と、前述の3点に加えて発電機と増速機までをモジュール化したe-POWER用の「5-in-1」だ。

 X-in-1の特徴は、ユニットの効率化だ。小型化と軽量化を進めて、クルマを使いやすくする。走行性能や音振性能を向上させ、走りやすくしながら、静粛性や振動を抑える。

 X-in-1により日産はコスト削減に加え、電動モデルの競争力を引き上げようとしている。パワートレインのコストは2019年比で約30%削減を目指す。2026年までは、e-POWERにおいてエンジン車と同レベルのコストまで抑えるという。また駆動部品や制御技術の共用化により、魅力的な運転体験の提供を目指す。

 日産自動車は長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」を展開しており、2030年度までに電動車を27種類、そのうちEVは19種類を投入する。X-in1はその中でも重要な役割を果たしてくるだろう。

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