東京為替:ドル・円は急落、日銀総裁人事の報道で129円台に下落

2023年2月10日 17:11

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記事提供元:フィスコ

*17:11JST 東京為替:ドル・円は急落、日銀総裁人事の報道で129円台に下落

10日の東京市場でドル・円は急落。米10年債利回りの高止まりでドル買いが先行し、午前中に131円88銭まで値を上げた。ただ、夕方にかけて次期日銀総裁人事で有力候補の雨宮正佳副総裁が辞退し、植田和男元審議委員の起用が報じられ、強い円買いでドルは129円81銭まで下げた。

・ユーロ・円は141円50銭から141円00銭まで下落。
・ユーロ・ドルは1.0742ドルから1.0717ドルまで値を下げた。

・17時時点:ドル・円129円90-00銭、ユーロ・円139円70-80銭
・日経平均株価:始値27,711.25円、高値27,814.02円、安値27,609.33円、終値27,670.98円(前日比86.63円高)

【要人発言】
・雨宮日銀副総裁
「あくまで持続・安定的な物価目標の実現を目指す」
「物価目標の達成には距離がある」
「イールドカーブの歪みが残っているが、改善に向かっている」
「基本的に現在の金融緩和を維持することが適当」
「現時点でYCCのさらなる柔軟化は必要と考えていない」
・豪準備銀行(四半期金融政策報告)
「インフレ抑制のために一段の利上げが必要」
「2023年末のトリム平均値CPIを+3.75%から+4.25%に上方修正」
「理事会の最優先事項はインフレ率を目標に戻すこと」
・鈴木財務相
「日銀国債購入が前提の財政運営が適切とは全く考えていない」
・黒田日銀総裁
「賃金上昇率は高まっていくとみている」
・安住・立憲民主党国対委員長
「日銀総裁人事案、14日に国会提示。国会聴取は24日を軸に調整」

【経済指標】
・日・1月国内企業物価指数:前年比+9.5%(予想:+9.7%、12月:+10.5%←+10.2%)
・中・1月消費者物価指数:前年比+2.1%(予想:+2.1%、12月:+1.8%)
・中・1月生産者物価指数:前年比-0.8%(予想:-0.5%、12月:-0.7%)
・英・10-12月期GDP速報値:前年比+0.4%(予想:+0.4%、7-9月期:+1.9%)
・英・12月鉱工業生産:+0.3%(前月比予想:-0.2%、11月:+0.1%←-0.2%)
・英・12月貿易収支:-192.71億ポンド(予想:-173.00億ポンド、11月:-146.55億ポンド←-156.23億ポンド)《TY》

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