18日の中国本土市場概況:上海総合0.16ポイント高で反発、人民銀の資金供給支え

2023年1月18日 16:51

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記事提供元:フィスコ

*16:51JST 18日の中国本土市場概況:上海総合0.16ポイント高で反発、人民銀の資金供給支え
18日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比0.16ポイント(0.00%)高の3224.41ポイントと小反発した。


中国人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスが支えとなる流れ。春節(旧正月)連休を週末に控え、人民銀はリバースレポ取引により、連日で大量資金を市中供給している。もっとも、全体としては方向感を欠く。本土市場は週明け23日〜27日が休場とあって、様子見ムードも漂っている。指数はマイナス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、ITハイテクの上げが目立つ。フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が4.6%高、業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)と薄膜コンデンサ中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)がそろって3.2%高、情報技術サービスの上海宝信軟件(600845/SH)が2.3%高、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が2.2%高で取引を終えた。


エネルギー関連株もしっかり。海洋石油工程(600583/SH)とエン鉱能源(600188/SH)がそろって1.7%、広匯能源(600256/SH)が1.4%ずつ上昇した。そのほか、タンカーの招商局能源運輸(601872/SH)が4.1%高、中遠海運能源運輸(600026/SH)が3.9%高と値を上げている。素材株、公益株、銀行・保険株、軍事関連株も買われた。


半面、食品・酒造株はさえない。青島ビール(600600/SH)が2.9%、舎得酒業(600702/SH)が0.9%、内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が4.5%、仏山市海天調味食品(603288/SH)が1.7%ずつ下落した。医薬品株、不動産株、証券株も売られている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.47ポイント(0.16%)高の293.15ポイント、深センB株指数が5.94ポイント(0.50%)高の1204.14ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

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