VW、新型EV「ID.7」のコンセプトカーをラスベガスで展示

2023年1月7日 09:57

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ID.7(画像: フォルクスワーゲン発表資料より)

ID.7(画像: フォルクスワーゲン発表資料より)[写真拡大]

 フォルクスワーゲングループ アメリカは4日(現地時間)、初のセダンによるEVモデル「ID.7」のコンセプトカーを発表した。ラスベガスで5日から8日に開催される「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)」で展示している。

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 フォルクスワーゲンはEV部門において「ID」シリーズを展開しており、日本では「ID.4」が発売されている。今回は最新モデルの「ID.7」の発表として、注目を集めそうだ。

 ID.7のプラットフォームは、EV専用のMEBだ。こちらをベースに、EV特有の個性的な装備を合わせた。インテリアでは、15インチの大型スクリーン、AR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイなどのシステムを揃えた。車内では、近未来空間を味わえそうだ。

 今回の発表におけるID.7の目玉は、ニューエアコンディションコンセプトだ。最先端のテクノロジーによって、空調制御ができる。気温が高い日には、ID.7に近づくだけでエアコンが自動で動く。手作業なしでエアコンを動かせるだけでなく、手軽に車内環境の適正化を進められる。またハンドルをつかんだ手に、冷風や温風を直接送り込んでくれるシステムもあるという。

 ID.7は、スペックにも期待がかかる。6日時点で主に公表されているのは航続距離。WLTPモードで700kmに及ぶとされる。以上からモーターやバッテリーの面でも、フォルクスワーゲンらしい先端技術が期待できる。すでに公開されている資料では、デジタルテイストのカモフラージュが車体に施されるなど、IDシリーズとしてのオリジナリティが垣間見える。

 ID.7の完全なワールドプレミアは、2023年の第2四半期になる見通しだ。そこでスペックやデザイン、装備などのさらなる詳細が明らかになるだろう。

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