日経平均は345円安でスタート、ソフトバンクGやアドバンテストなどが下落

2022年12月16日 09:41

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記事提供元:フィスコ

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27706.70;-345.00TOPIX;1956.15;-17.75


[寄り付き概況]

 16日の日経平均は345.00円安の27706.70円と続落して取引を開始した。前日15日の米国株式市場は大幅続落。ダウ平均は764.13ドル安の33202.22ドル、ナスダックは360.36ポイント安の10810.53で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を高い水準で長期にわたり維持する計画を表明したことに続いて、欧州中央銀行(ECB)も定例理事会で当面利上げを継続する必要があるとタカ派色を強めたため警戒感から大きく売られ、寄り付き後、下落。世界主要中央銀行の過度な金融引き締めによる景気後退入りを警戒した売りが終日続き、下げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。中でも、ナスダック総合指数が3.23%下落、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4.17%下落と、ダウ平均(2.25%下落)に比べて下落率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株の買い手控え要因となった。一方、外為市場で1ドル=137円60銭台と昨日15時頃に比べ2円ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場で輸出株などの株価の支えとなった。また、昨日の日経平均は下落したものの、心理的な節目とされる28000円や、27900円台後半に位置する25日移動平均線を上回って取引を終えたことから、相場は上昇基調にあるとの見方もあったが、寄付き段階では売りが優勢だった。今日は、フーディソン<7114>、オープンワーク<5139>、Rebase<5138>が東証グロースに上場した。

 セクター別では、精密機器、金属製品、電気機器、化学、輸送用機器などが値下がり率上位、銀行業、保険業が値上がりしている。東証プライムの売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>、メルカリ<4385>、エムスリー<2413>、SMC<6273>、デンソー<6902>、日本電産<6594>、信越化<4063>、ファナック<6954>、大阪チタ<5726>、SUMCO<3436>、三菱重<7011>、キーエンス<6861>、リクルートHD<6098>、トヨタ<7203>などが下落。他方、神戸物産<3038>、ゆうちょ銀行<7182>、第一生命HD<8750>、三井住友<8316>、三菱UFJ<8306>、みずほ<8411>などが上昇している。《FA》

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