米国株式市場は上昇、金利ピークアウトとの見方からハイテクに買い戻し

2022年10月29日 08:24

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記事提供元:フィスコ

*08:24JST 米国株式市場は上昇、金利ピークアウトとの見方からハイテクに買い戻し
ダウ平均は828.52ドル高の32,861.80ドル、ナスダックは309.78ポイント高の11,102.45で取引を終了した。

連邦準備制度理事会(FRB)の金利がピークに接近したとの見方などから買いが先行。銀行株の上昇や石油会社の決算が史上最高益を記録するなど好調で一段と相場を押し上げた。また、金利の上昇が一段落し大きく下落していたハイテク株にも押し目からの買い戻しが見られ、ナスダック総合指数も上昇に転じた。主要株価指数は終日堅調に推移し引けにかけては上げ幅を拡大して終了した。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方、小売が下落した。

携帯端末のアップル(AAPL)は第3四半期決算で増収増益を発表して大幅高。石油会社のエクソンモービル(XOM)は第3四半期決算で1株利益が予想を上回り、史上最高益を計上し買われた。また、再生可能燃料会社シェブロン(CVX)も第3四半期決算で1株利益が予想を上回り上昇。半導体メーカーのインテル(INTC)は四半期決算の内容が予想を上回ったほか、今後3年間の100億ドル相当のコスト削減計画が好感され上昇した。通信のTモバイル(TMUS)は第3四半期決算で新規契約者数の伸びが2020年以降で最大を記録したことが明らかになり上昇。一方、オンライン小売のアマゾン(AMZN)は第3四半期決算の内容や年末商戦を含む第4四半期の売上見通しが予想を下回り大きく下落。

電気自動車メーカーテスラ(TSLA)のマスク最高経営責任者(CEO)は短文投稿サイトのツイッターの440億ドル規模買収を完了。同氏が同社CEOに就任すると報じられた。ツイッターは非公開化される。

(Horiko Capital Management LLC)《YN》

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