マニー、DEAR・L、ライフコーポなど/本日の注目個別銘柄

2022年10月12日 15:54

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記事提供元:フィスコ

<6920> レーザーテック 16420 -625大幅続落。前日の米SOX指数は2.5%の下落、同指数はここ4営業日で12.1%の下落となっている。国内半導体関連にも売りが波及する流れとなっており、とりわけ、前日には相対的に底堅い動きとなっていた同社の下げが目立っている。半導体需要の先行き懸念から、アナリストらは2008年以来の急ピッチで、利益見通しを下方修正しているなどとも一部伝わっており、今後本格化する決算発表を前に警戒感が強まっている。

<3635> コーエーテクモ 2182 -167大幅続落。前日に上半期業績予想の修正を発表している。営業利益は従来予想の130億円から175億円、前年同期比6.6%増に上方修正。新作タイトルが好調だったほか、ダウンロードを中心にリピート販売も計画を上回っているもよう。一方、営業外費用の計上で経常利益は従来計画を据え置き。第1四半期2ケタ増益決算から営業利益の上振れは織り込み済みとみられ、目先の出尽くし感が先行する状況となっている。

<3349> コスモス薬品 15200 +780大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は89億円で前年同期比4.0%増益になっている。順調な売上拡大が堅調決算の背景、会社側の上半期営業益は横ばい想定であり、上振れ推移とも捉えられる形に。通期予想300億円、前期比0.7%増などは据え置いている。また、同時に発表した9月の月次動向では、既存店売上高は前年同月比5.4%増、4カ月連続増収で増収率は拡大する状況ともなっている。

<7730> マニー 2085 +287急騰。前日に22年8月期決算を発表、営業利益は61.6億円で前期比15.2%増、第3四半期決算時に上方修正した水準での着地となった。6-8月期は16.2億円で前年同期比50.0%増と急拡大する形に。中国売上高がロックダウンの影響一巡で大幅に回復のもよう。一方、23年8月期は71億円で同15.2%増を見込み、70億円強の市場コンセンサスをやや上回る。年間配当金も前期の30円から33円に増配計画。

<6323> ローツェ 7220 -250大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は109億円で前年同期比63.6%増となり、従来予想の119億円をやや下回った。通期予想も従来の247億円から232億円に下方修正し、市場コンセンサスを20億円程度下振れる。為替差益の発生によって、通期経常利益は248億円から308億円に上方修正したが、営業利益の下振れ、並びに半導体関連の弱地合いなどを映して売り優勢の展開になったようだ。

<8194> ライフコーポ 2321 -219大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は89.1億円で前年同期比41.6%減となり、通期予想は従来の232億円から170億円、前期比25.9%減に下方修正している。エネルギー価格や原材料価格などの高騰が想定を大きく上回っていることが要因のようだ。年間配当金は70円計画を据え置いている。第1四半期の状況から業績下振れは想定線とみられるが、下方修正幅は想定以上との見方になっているようだ。

<4714> リソー教育 302 -20大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は10.1億円で前年同期比24.3%減益となっている。6-8月期も13.6億円で同11.7%減と減益基調が継続。据え置きの通期計画36.1億円、前期比19.1%増に対する未達懸念などが強まる状況に。新型コロナの影響によって一部授業が下期にずれ込んだことに加え、先行投資負担、インフレ圧力の高まりによる物価上昇などコスト負担も膨らんでいるもよう。

<4344> ソースネクスト 294 +20大幅続伸。子会社のポケトークが年内にも同時通訳ソフトを発売することが分かったと報じられている。発売するのはPC向けソフトウエア「ポケトーク同時通訳」で、話し手の内容を同時通訳者のように短く区切って翻訳し、画面上に字幕として映したり、音声として流したりできるようだ。水際対策の緩和によって旅行関連、インバウンド関連に関心が向かう中、一段の先行き期待を反映する動きが強まっている。

<3245> DEAR・L 610 +72急騰。前日に22年9月期の業績見通し修正を発表している。経常利益は従来計画の50億円から55.7億円、前期比35.4%増に上方修正している。新規子会社化したアイディグループの業績寄与に加え、都市型マンションや収益不動産の売却が想定を超えて好調に推移しているようだ。また、年間配当金は従来計画34円から42円にまで引き上げ、前日終値をベースとすると配当利回りは7.8%の高水準になる。

<6526> ソシオネクスト 4200プライム市場へのIPO第1号案件として本日新規上場、公開価格3650円を5.1%上回る3835円で初値を付け、前場中頃から上げ幅を広げる展開になっている。公開規模が今年最大の案件で短期的な需給懸念もあったほか、半導体関連株安という地合いのなかでの上場でもあったが、比較的底堅いスタートとなる形に。公開株数が上乗せとなったように、機関投資家の高い評価が反映される動きでもあるようだ。《ST》

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