日経平均は17円高でスタート、INPEXや楽天グループなどが上昇

2022年10月6日 09:24

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記事提供元:フィスコ

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27137.98;+17.45TOPIX;1914.12;+1.20


[寄り付き概況]

 6日の日経平均は17.45円高の27137.98円と4日続伸して取引を開始した。前日5日の米国株式市場は反落。ダウ平均は42.45ドル安の30273.87ドル、ナスダックは27.77ポイント安の11148.64で取引を終了した。予想を上回った9月ISM非製造業景況指数を受け連邦準備制度理事会(FRB)の急速な利上げ観測が再燃し長期金利の上昇に伴い警戒感から売られ、寄り付き後、下落。押し目買いに一時上昇に転じる局面もあったが、FRB高官が依然タカ派姿勢を維持し来年の利下げの市場の憶測を否定したため売りが再燃し、引けにかけ、主要株式指数は再び下落に転じ終了した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)が下落したものの、前日まで急ピッチで上昇した反動による下げとの見方が多く、また、朝方に安値をつけた後は総じて底堅い推移となったことから、米株式市場の基調は強いとする見方があり、東京市場の株価支援要因となった。また、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が上昇したことが東京市場で半導体関連株などの株価を支えた。一方、昨日までの3日間で日経平均が1100円を超す上げとなったことから、短期的な戻り待ちの売りが出やすかったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は9月25日-10月1日に国内株を6週連続で売り越した。売越額は5018億円だった。今日はFIXER<5129>が東証グロース市場に上場した。中国(上海、深セン)が休場となる。

 セクター別では、鉱業、卸売業、ゴム製品、石油石炭製品、繊維製品などが値上がり率上位、精密機器、化学、小売業、空運業、サービス業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、INPEX<1605>、楽天グループ<4755>、メルカリ <4385>、三菱商事<8058>、三井物産<8031>、東電力HD<9501>、三菱重<7011>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、ホンダ<7267>、デンソー<6902>、商船三井<9104>などが上昇。他方、イオン<8267>、神戸物産<3038>、ベイカレント<6532>、オリンパス<7733>、JR東海<9022>、KDDI<9433>、武田薬<4502>などが下落している。 《FA》

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