クレカの平均保有枚数は2.8枚、自分に合ったカードを選別しよう

2022年9月4日 07:47

印刷

 サザンダイアが運営する金融情報メディア「SDファイナンス」は2日、日本国内の主要クレジットカード62枚をタイプ別に選別した「クレジットカードカオスマップ2022年版」を公開した。発行会社別に、流通系、信販系、銀行系などカードの特色からカテゴライズしている。

【こちらも】広がるタッチ決済、クレジットカードはセキュリティ重視で新境地へ

 SDファイナンス内では、クレジットカード選びに迷った際に無料で使えるクレジットカード診断も提供されている。職業や、ポイントとマイルどちらを貯めたいかなど、簡単な3つの項目に答えるだけでおすすめのクレジットカードが紹介される。新規でクレジットカードを申し込む際にも利用できるほか、すでに現在保有しているカードと比較することも可能だ。

 日本クレジットカード協会の調査では、2021年3月末のクレジットカード発行枚数は、前年比0.8%増の2億9,531万枚。成人人口1人当りの平均保有枚数は、2.8枚となっている。これは平均値であり、もっと保有している人も少なくないと推察される。主に現役世代では、キャッシュレス決済が現金決済と同様に使われるようになりつつある。ただ、よく把握せずにクレジットカードをたくさん保有していても、知らない間に年会費が請求されているなどデメリットもある。

 クレジットカードの保有枚数やどのカードを選ぶかは、ユーザーの生活環境に左右されることが多い。飛行機をよく利用する人は、マイルが貯まるクレジットカードが良いだろう。

 空港ラウンジが無料で利用できるプライオリティパスが付帯されたクレジットカードも、利便性が高い。年会費が発生するカードであっても、頻繁に空港ラウンジを利用するなど、年会費相当以上の特典を使いきるのであればむしろコスパが良いと言える。たとえば、AMEXやJALカード、ANAカードがある。

 一方、主婦(主夫)では、日常使いでポイントが貯まるカードが良いだろう。特定の曜日にカードを使うと割引サービスが受けられるなど、関連サービスも付帯されているとなお良い。スーパーや量販店で使えるカードは、ほとんどの場合が年会費無料なのも嬉しい。代表的なのはイオンカードやセゾンカードなどだ。

 特定の経済圏でポイントを貯めている人は、そのカードのみで、普段利用もネット決済も統一すると良いだろう。たとえば楽天経済圏では楽天カード、PayPay経済圏ではPayPayカードなどがある。

 自分にとって万能なクレジットカードが1枚見つかれば、もちろん複数枚保有する必要はない。複数枚保有するデメリットとして、使い道によってカードを使い分けることで、引き落とし日にズレが生じ家計管理がしにくくなることがあげられる。そのため、なるべく保有枚数は少ないほうが良いと言える。

 だが昨今のクレジットカードは、単なる決済機能だけではなく、会員限定サービスや割引も豊富である。自分の生活の中でどのカードなら利便性が高いのか、厳選して保有するカードを絞ることをおすすめしたい。(記事:大野 翠・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事