エムスリー、三菱自、ビーグリーなど/本日の注目個別銘柄

2022年7月28日 15:49

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記事提供元:フィスコ

<2491> Vコマース 2821 -219急落。前日に上半期決算を発表。営業利益は44.5億円で前年同期比20.1%増益となり、従来予想の42億円を上回る着地となった。通期予想87億円、前期比10.1%増に対しても順調な進捗だ。ただ、第1四半期の状況から好業績は織り込み済み、1-3月期の増益率31.0%増に対して4-6月期は9.9%増に低下していることなどをマイナス視する動きが先行。四半期ベースでは7四半期ぶりの減益となっている。

<7276> 小糸製 4325 -400急落。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は64億円で前年同期比58.9%減となり、通期予想は従来の670億円から590億円に下方修正した。第1四半期は市場コンセンサスを60億円程度、下方修正後の通期予想は200億円近く下振れた。中国ロックダウンによる生産変動の影響、原材料費や物流費の上昇が主因。通期予想は保守的との見方もあるが、足元の想定以上の収益悪化がネガティブサプライズに。

<3981> ビーグリー 1436 +140急伸。前日に上半期の業績上方修正を発表。営業利益は従来予想の7.2億円から10.6億円にまで引き上げ。電子コミックを中心としたコンテンツ販売が好調に推移しているほか、プラットフォームセグメントにおいて広告宣伝費をはじめとしたコストの支出も抑制されているもよう。第1四半期が同26.4%増であったことから、上振れ期待はあったとみられるが、上振れ幅は想定以上との見方が優勢に。

<9502> 中部電力 1417 +101急伸で年初来高値更新。前日に第1四半期決算を発表。経常損益は322億円の黒字で前年同期比33.7%の減益となったが、市場予想は200億円超の赤字であったため、想定以上の収益確保となった。電源調達単価の低下などを背景としたミライズの想定以上の収益改善が主な上振れ要因と捉えられる。引き続き通期ガイダンスは未定としているが、大幅なコンセンサスの切り上がりにつながっているようだ。

<4443> Sansan 1296 +87大幅反発。野村證券は投資判断を「Buy」、目標株価を1550円としてレーティングを付与。Sansan事業は今後投資回収期に入ることで増収に応じた増益が見込まれること、請求書受取事業「Bill One」の強い売上成長が見込めることなどを高評価の背景としている。23年5月期は営業8割増益、24年5月期は2.4倍と高い収益成長を予想、今後5年間の売上高年間平均成長率としては19%を想定している。

<4751> サイバー 1279 -78大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は559億円で前年同期比27.9%減益、4-6月期が同76.7%減と大幅減益になったことで、上半期3割超の増益から一転して2ケタ減益に。「ウマ娘」大ヒットの反動が主な減益要因であるが、広告宣伝費や人件費などのコスト負担がかさみ、市場予想を50億円以上下回る状況にも。足元の低調推移を受けて、通期業績上振れ期待などは後退する展開になっている。

<2413> エムスリー 4362 +533急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は187億円で前年同期比24.2%減となったが、前年同期には特殊要因の計上があり、それを除いたベースでは同2割超の増益になっている。市場コンセンサスも30億円程度上振れる着地に。主力のメディカルプラットフォーム事業の改善も確認される形になっており、ポジティブな評価の高まりにつながっている。また、FOMC後の米ナスダック上昇なども買い安心感に。

<7211> 三菱自 488 +48急伸で高値更新。前日に発表した第1四半期決算がポジティブなインパクトにつながっている。営業利益は308億円で前年同期比2.9倍となり、通期予想は従来の900億円から1100億円、前期比26.0%増に上方修正。1000億円程度の市場予想も大きく上割る水準にまで引き上げ。材料価格や輸送費の上昇など減益要因を為替の円安効果が十分に吸収する形に。あらためて円安効果の大きさが意識される状況となっている。

<4063> 信越化 17020 +685大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2496億円で前年同期比93.8%増となり、市場予想を400億円強上回った。利益率上昇など主要事業が総じて好調に推移。未定としていた通期予想は8250億円で前期比22.0%増としており、保守的な傾向が強い中で7900億円程度の市場コンセンサスを上回る。さらに、900万株、1000億円を上限とする自社株買いも発表、前期末に続く実施となる。

<6954> ファナック 22645 +800大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は498億円で前年同期比4.4%減となったが、通期予想は従来の1973億円から1984億円、前期比8.3%増にわずかに上方修正した。また、受注高も2340億円で前四半期比3.9%増と順調な拡大傾向が続く。米国市場でのロボットの増加などが主因となっているようだ。中国ロックダウンの影響も懸念されていたため、決算を受けた買い安心感が優勢となる形に。《ST》

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