ユージーン・スタジオを中心とした作品展示が東京・天王洲で、代表作から初公開作品まで一堂に集結

2022年7月27日 16:30

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記事提供元:ファッションプレス

 ユージーン・スタジオ / 寒川裕人を中心としたコレクション展「プレゼンス(Presence)」および予約制の「ユージーン・ルーム」の特別展示が、東京・天王洲の「マキ ギャラリー(MAKI Gallery)」にて開催される。

■代表作から未公開作品までが一堂に集結

 ユージーン・スタジオ/寒川裕人(EUGENE STUDIO / Eugene Kangawa)は、1989年アメリカ生まれの寒川による、日本を拠点とするアーティストスタジオだ。ペインティングとインスタレーションを中心に、彫刻、映像作品など、自由な発想で制作した作品を展開し、国内外問わず注目が集まっている。

 これまで、金沢21世紀美術館や青森県立美術館での企画展、資生堂ギャラリーでの個展などのほか、2021年には、平成生まれの作家としては初となる、東京都現代美術館での個展を実施し、話題を呼んだ。

 本展では、マキ コレクションの収蔵作品を展示するコレクション展「プレゼンス」と、特別展示「ユージーン・ルーム」にて、ユージーン・スタジオの代表作から初公開作品までを一挙に展示。コレクション展では、代表作である「ホワイトペインティング」シリーズや「レインボーペインティング」シリーズなどを、そして「ユージーン・ルーム」では、今回が初公開となる「海庭のドローイング」シリーズを鑑賞することができる。

 中でも注目となる作品は、初公開となる「海庭のドローイング」シリーズだ。本作は、東京都現代美術館で発表された、館内のアトリウムに張った水を自然光が照らす巨大なインスタレーション「海庭」を再解釈したもの。この一時的なインスタレーションを永久的にアーカイブするために、休館日に寒川が「海庭」のふちで、91点のドローイングを残した。

 一方、コレクション展で展示される「レインボーペインティング」は、離れた場所から見ると淡い虹色のグラデーション、近づくと無数の点によって描かれていることが分かる作品。作家は個々の点を「人」と捉え、1点1点微かに異なる色で、虹色のポートレートを立ち上がらせた。

 さらに、一見ただの白いカンバスに見える「ホワイトペインティング」シリーズも登場。実はこのカンバスは、1枚あたり約100人ほどの接吻がなされており、実在する人々との具体的な繋がりや、新たな絆を生み出している。また「ホワイトペインティング」シリーズを、特定の家族単位で実施した「ある家族のための」シリーズも展示する予定となっている。

 その他コレクション展では、ローレンス・キャロルやオーガスタ・ウッド、リー・キットなどの作品が展示される。

【詳細】
ユージーン・スタジオ / 寒川裕人を中心としたコレクション展「プレゼンス」
「ユージーン・ルーム」の特別展示 ※「ユージーン・ルーム」は予約制。
会期:2022年7月5日(火)~
場所:マキ ギャラリー(MAKI Gallery)/ 天王洲I、東京
住所:東京都品川区東品川1-33-10
営業時間:11:30~19:00
定休日:日曜、月曜
入場料:無料

【問い合わせ先】
TEL:03-6810-4850

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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