【映画で学ぶ英語】『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の名言5選

2022年7月26日 11:23

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(c) 2021 Universal Studios and Storyteller Distribution LCC. All Rights Reserved.

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 7月29日に公開される『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は、リアルな恐竜に目を奪われる「ジュラシック・ワールド」シリーズの6作目。1993年に公開された『ジュラシック・ワールド』から始まった壮大な物語は、ここで1つの完結を見ることになる。

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 今回はこの映画から、タイトルの意味や『ジュラシック・ワールド』(2015年)からの主人公・オーウェン(クリス・プラット)の名言などを紹介したい。

■ We not only lack dominion over nature, we’re subordinate to it.

 本作のタイトルの「新たなる支配者」にあたるのは、原題ではDominionである。Dominionとは支配権や統治権、領土といった意味があり、支配する対象は前置詞overを伴って示される。

 この単語が今回の映画で使われるのは、上に紹介したマルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)のセリフのなかである。「人類は自然に対して支配力を持たない、人類は自然に従属している」と言うのだ。

 前作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018年)から4年後、いたるところに恐竜がのし歩くようになった世界。人類は恐竜を含めた自然を支配できるのか、という問いが本作の重要なテーマとなっている。

■ Hey girl, staying out of trouble?

 今回の映画でオーウェンは恐竜相手のカウボーイのようなことをしながら、パートナーのクレアとシエラネバダ山中に隠れて暮らしている。前作で彼らが面倒を見ることになったクローン少女のメージーを、人目を忍んで育てるためだ。

 ある日、オーウェンは家のそばで、昔訓練していたヴェロキラプトルのブルーにばったり出くわした。彼女にオーウェンは「いい子にしてるかい」と声をかける。

 Stay(またはkeep) out of troubleとは「行儀よくする、トラブルに巻き込まれないようにする」という意味の熟語だ。

 さて、今回ブルーには子どもがいる。メイジーは、この恐竜の子どもに「ベータ」という名前をつけた。

 ところがドジソン博士率いるバイオシン社が、DNA情報を得るために彼女たちを誘拐していく。こうしてオーウェンたちによる救出作戦が本作のメインプロットとなる。

■ Do you remember how we used to get the raptors in the truck? You’re up.

 オーウェンは手がかりを求めて地中海マルタ島の恐竜闇市に潜入した。そこで彼は『ジュラシック・ワールド』で同僚だったバリーと再会する。ところがそこに警察の手入れがあって、オーウェンたちは解き放たれた肉食恐竜に追い詰められた。

 昔のように一方が恐竜を引き付けて檻に入れようと言うオーウェン。「お前が囮になれ」とバリーに促す。

 「You’re up」とは、ここでは「It's your turn=お前の番だ」と同じ意味だろう。

■ You put two apex predators in one valley, pretty soon there’s only going to be one.

 巨大恐竜の対決は、「ジュラシック・パーク」フランチャイズの定番とも言える。

 映画の中盤でシリーズ初登場のギガノトサウルスと、『ジュラシック・パーク』(1993年)以来おなじみのティラノサウルス・レックスの初顔合わせに出くわしたオーウェン。彼の耳元で貨物パイロットのケイラが「1つの谷に頂点捕食者が2頭いたら、すぐ1頭になってしまう」と囁いた。

 「頂点」を意味するラテン語由来の単語apexは、日本では「アペックス」と表記されることが多い。しかし、英語における発音は「エイペックス」に近いことに注意しよう。

■ I made a promise we would bring her home.

 メージーを救出したオーウェンは、ブルーにベータも連れて帰ってくると約束したことを思い出す。とは言え相手は肉食、攻撃性の高いヴェロキラプトル。ミッションの難易度がさらに高くなることは言うまでもない。

 Bring her homeは「彼女を家まで送る」という意味。ここでのhomeは「家へ、家で」という副詞である。

 さらにこれと似た表現でbring something home (to someone)という言い方も覚えておこう。「(ひとに)痛切に感じさせる」という意味の慣用句で、受動態にして「it was brought to me very quickly what that meant=そのことの意味がすぐに痛いほど感じられた」のように用いられる。(記事:ベルリン・リポート・記事一覧を見る

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