注目銘柄ダイジェスト(前場):パルHD、竹内製作、東宝など

2022年7月13日 11:50

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記事提供元:フィスコ

*11:50JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):パルHD、竹内製作、東宝など
ニコン<7731>:1403円(+16円)
反発。一眼レフカメラの開発から撤退したことがわかったと報じられている。台数シェアでは世界第2位であるが、スマホがカメラ市場を侵しつつあり、レンズ交換式カメラの市場は縮小方向にあった。今後は、AIや画像処理技術を導入し市場で主流になりつつあるミラーレスカメラの開発に経営資源を集中するもよう。ミラーレス分野における商品開発の強化、不採算事業の撤退による収益力の向上などを期待する動きが先行へ。


ジーダット<3841>:902円 カ -
ストップ高買い気配。EXCEEDA社の最新フローティングランダムウオーク法抽出エンジンを導入した容量抽出ソルバーSuperCap RXを開発したと発表している。高精度を保ったまま処理速度を約10倍から100倍向上させることが可能となるほか、使用メモリサイズも約 1/10に抑えられるもようで、大規模フラットパネル・タッチパネルの周辺配線から画素部を含んだ全体の容量を高速、高精度に抽出することができるようになるようだ。


東宝<9602>:5310円(+345円)
大幅反発で高値更新。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は143億円で前年同期比35.7%増益となり、据え置きの通期計画380億円、前期比4.9%減に対する進捗率は37.6%に達している。業績上振れへの期待が先行する展開になっているようだ。『劇場版 呪術廻戦 0』、『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』、『シン・ウルトラマン』などのヒットが好業績の背景に。立会外取引による100万株を上限とする自社株買いの実施も発表。


パルHD<2726>:2038円(+286円)
大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は44.2億円で前年同期比2.5倍と急拡大している。つれて、上半期計画は従来の32億円から65億円、同2.3倍に、通期予想は87億円から108億円、前期比43.6%増に上方修正している。プロモーション効果でEC売上が好調に推移のほか、想定を上回るスピードでの消費者マインド回復で衣料事業が増収増益となったようだ。足元の想定以上の販売回復をポジティブ視へ。


竹内製作<6432>:2446円(+241円)
大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は53.6億円で前年同期比27.4%の大幅増益となり、通期予想は従来の127億円から161億円、前期比9.4%減に上方修正している。通期の市場コンセンサスは150億円程度であったため、想定以上の上振れと評価されている。為替相場の円安進行、欧州部材不足の解消などが上振れ要因となっているもよう。受注高も2ケタ成長となっており、一段の上振れも想定される状況のようだ。


WACUL<4173>:638円(-38円)
大幅に続落。23年2月期第1四半期(22年3-5月)の営業利益を前年同期比61.3%減の0.26億円と発表している。前年同期にあった大型制作案件の影響が剥落し、プロジェクト課金型売上が減少したことなどが響いた。販管費が21.4%増の2.01億円に膨らんだことも利益を圧迫した。通期予想は前期比3.3%減の1.79億円で据え置いた。進捗率は14.5%にとどまっており、第1四半期の出足の鈍さが嫌気され、売り優勢となっているようだ。


ボードルア<4413>:2038円(+85円)
大幅に反発。23年2月期第1四半期(22年3-5月)の営業利益を1.10億円と発表している。説明資料によると、前年同期(単体ベース)比60.0%増。成長分野であるSDN(ソフトウェア定義ネットワーク)やロードバランサー、セキュリティなどに重点的に取り組んだことが奏功した。また、専門人材などの配属替えを下期に実施する予定。売上高や営業利益は下期に偏重する見込みという。通期予想は8.75億円で据え置いた。


ヘリオス<4593>:350円(+5円)
大幅に続伸。ヘリオスのGMPグレードの商業用iPS細胞株を非独占的に提供するライセンス契約に関する基本条件合意書を米バイオテクノロジー企業のRxCell社と締結したと発表している。細胞株の提供に関する一時金50万米ドルとのロイヤルティをRxCell社から受け取る。また、カナダのバイオベンチャー、ステムアクソン社とiPS細胞を含めた幹細胞から視細胞への分化誘導技術に関するライセンス契約締結に向け、独占交渉を開始している。《ST》

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