名古屋・栄の新ランドマーク、41階建ての複合施設着工 2026年開業へ

2022年6月13日 16:50

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錦三丁目計画の外観イメージ(三菱地所など発表資料より)

錦三丁目計画の外観イメージ(三菱地所など発表資料より)[写真拡大]

 三菱地所、パルコ、日本郵政不動産、明治安田生命保険、中日新聞社は13日、名古屋市で計画している高層複合施設「錦三丁目25番街区計画(仮称)」(中区錦)の建設工事に入った。名古屋市の中心市街地・栄地区のシンボルタワーとなる高さ211メートルの施設で、商業施設、オフィス、ホテル、シネマコンプレックスなどが入り、2026年夏の開業を目指す。

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 錦三丁目25番街区計画は、名古屋市営地下鉄栄駅前の約4,900平方メートルの敷地に建てられる鉄骨、鉄骨鉄筋コンクリート地下4階、地上41階建て延べ約11万平方メートル。区分所有建物で、地下2階~地上4階はパルコが所有し、運営する高級商業施設が入る。5階以上は三菱地所、日本郵政不動産、明治安田生命保険、中日新聞社が共有し、賃貸するオフィス、ホテル、シネマコンプレックスが配置される。栄駅とは通路で直結する。

 商業施設は全体を舞台に見立て、来店した買い物客の感性に響く豊かな体験を提供する。近隣で営業しているJ.フロントリテイリンググループの松坂屋名古屋店、名古屋パルコと連携し、中心市街地である栄地区のにぎわいと魅力の向上に努める。

 5~9階に登場するシネマコンプレックスはTOHOシネマズが運営する。栄地区では初めてのシネマコンプレックスで、国内外の映画だけでなく、コンサートや演劇、スポーツの生中継会場としても利用する。

 15~30階は総貸付面積約2万5,000平方メートルのオフィス。名古屋城や久屋大通公園を見渡せる眺望の下で執務できる。基準階面積は約1,600平方メートル。12階には3層吹き抜けのスカイロビーを設置。13、14階にはコワーキング、カンファレンス機能を持たせる。

 ホテルは米ヒルトンのラグジュアリーブランド「コンラッド・ホテルズ&リゾーツ」が進出する。客室は31~41階に配置され、全170室のうち、スイートが29室。スタンダード客室で室内面積50平方メートルと名古屋市最大級の広さを持つ。31階にロビー、ダイニング、40階にルーフトップバーを置く。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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