米国株見通し:下げ渋りか、原油相場の失速なら過度な懸念後退

2022年6月2日 14:16

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記事提供元:フィスコ

*14:16JST 米国株見通し:下げ渋りか、原油相場の失速なら過度な懸念後退
(13時50分現在)

S&P500先物      4,102.80(+1.6)
ナスダック100先物  12,556.40(+8.0)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は10ドル高。NY原油先物(WTI)は弱含み、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


1日の主要3指数は続落。終盤にかけて持ち直したが、プラスに浮上できず、ダウは176ドル安の32813ドルと2日連続で値を下げた。この日発表されたISM製造業景況指数は予想に反して堅調となり、回復持続が示された。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)はバイデン政権のインフレ抑止に寄与しようと金融引き締めに前向きのため、長期金利は上昇基調に。それを嫌気した株売りが膨らみ、指数は下げ幅を拡大する場面もあった。


本日は下げ渋りか。今晩はADP雇用統計や新規失業保険申請件数が材料視され、強い内容なら明日の雇用統計の改善も期待される。ただ、前日同様、FRBによる引き締め加速を後押しする要因とみられ、金利高を背景とした売りが強まる可能性があろう。一方、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国の会合が注目され、原油相場も手がかりになりやすい。前日までの上昇が抑えられれば、過度なインフレ懸念を弱めそうだ。《TY》

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